夏海紗音と不思議な世界1
- 2010/02/09
![]() | 夏海紗音と不思議な世界1 (富士見ファンタジア文庫) (2010/01/20) 直江 ヒロト 商品詳細を見る |
ファンタジア文庫はもしかすると数年前に読んだ生徒会の一存以来かな。フルメタもちらっとなら読んだことあるけど。果たしてこの本が新規文庫開拓への取っ掛かりとなるのか。
<内容紹介(amazonより引用)>
僕が生誕以来ちまちまと築き上げてきたちっぽけな常識は中学三年の冬に彼女――夏海紗音の手によって粉々に破壊された。だけどあれは、夢でもなけりゃ幻覚なんかでもない。だって僕は紗音と世界を救ったんだから。
<感想>
読んでいてなんとなくハルヒとラピュタを連想する感じだったかな。ヒロインの性格や設定や主人公の一人称視点での進行はハルヒっぽい。特に「WHY?なぜ?」のような表現方法とか。クライマックスの展開はなんとなくラピュタを思い出す感じ。
展開が次々に移り変って冒険感はあるけど全体的に少しダイジェスト気味に展開が淡白だったのでそれ程のめり込めなかったところも。キャラクターにしても紗音と悠馬は良かったけど他のキャラは扱いが少し軽く掘り下げが少なかったとも感じた。
クライマックスの神殿の攻防あたりの盛り上がりはよかったけどそこでの魔獣やラスボスとの戦闘描写なども結局省略で、少し航海の尺を削ってもよかったのではないかなとも。
そういう部分が少し気になって、
勢いでサクサク楽しむべき作品だと思うけどその勢いに乗り切れなかったという感じかな。
題名に「1」とついているけど2巻も出すつもりなのかな?
話的には綺麗に纏まってたしこれで一まとめにしておいた方が後味は良い気もするけど。