東のエデン 劇場版 II -Paradise Lost-
- 2010/03/15

東のエデンの劇場版Ⅱを見に行ったので簡単な感想を。
※劇場版の内容のネタバレも含まれるのでご注意を。
今回でいよいよ完結ということで滝沢の生い立ちからアウトアイドの正体までいろいろと話が繋がって面白いことは面白いけど全体的に中途半端な感もあって終わった時は少し複雑な心境でもあった。
自分がそういう色眼鏡で見ていたこともあるんだろうけど終了後の会場の雰囲気も満足しきっていない人が多い様子でどこか微妙な空気が漂っていたようにも見えた。前回終了時はもっと雰囲気が明るかったし「ジュイスは俺の嫁www」みたいに言ってる人もいたのに。
(まぁそれはその場によるんだろうけどw)
今回は途中のジュイスの声元の四姉妹が出てくるところやトレーラーを巡る攻防あたりまでは良かったと思うけどその後のまとめ部分が大雑把で盛り上がりに欠けたように感じた。
特にセレソンゲームの終わり方と日本を救うという作品のテーマの解答という作品で一番気になる部分が曖昧で、アニメ→半年→映画→延期→映画Ⅱと散々引っ張ったわりには盛り上がりと説得力に欠けたなと。
まあこのゲーム自体日本を救うことが目的ではなく阿藤の葛藤を解消するための道楽でしかなかったからこういう大勢を巻き込んで好き勝手やった挙句の身勝手で独りよがりな終わり方もある意味ふさわしい幕引きでリアルであると言えるかもしれないけど。
しかし視聴者からするとこの最終版でやっと正体が明らかになった黒幕である阿藤の一人勝逃げ的な終わり方は少し釈然としないところ、アニメとしてこの締めでいいのかと。最後に滝沢が一本とってくれたけどその先がないとスッキリはしないかも。
阿藤と平沢のタクシーの会話では若者ニートサイドの敵対的な高齢者サイドの話も出てきたり、会社を立ち上げた平沢や公安から逃げる際に学生運動時代のルートを使うパンツ達が違う立場に立つことで新しい感覚を得たり、テーマに沿う部分の掘り下げもあったけどまとめが大きすぎて伝わりにくいところが多いというか、全体的に尺不足だったんだろうな。
それからアニメ本編での二万人の全裸ニートとかその中で途中に帰国したらしき若者と出会ったことについても結局詳しくは分からなかったし気になるところも残ったので、そのあたりはガイド番組だか原作だか映画パンフレットだかで補完する必要があるのかもしれない。
ということでまとめで少し不満が残る形に。勿論これは個人の考察次第であるとは思うけど。アニメなら毎週他感想サイトの考察などもあって助けになってより理解が深まったかも。半年たつと忘れるところもあるしそういう意味でも2クール放送でやってほしかったところ。
しかし東のエデンは謎に惹き込む力はあったし全体的には十分楽しめた作品だった。個人的にアニメ映画を見に行ったのも相当久々だったし、放送前は注目もしていなかったこの作品がここまでやれたのは凄い事だとも思う。
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そういえば結局なんで全裸だったんだ?
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