裏切りは僕の名前を知っている
- 2010/09/20
![裏切りは僕の名前を知っている 限定版 第1巻 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51tjoIYTsPL._SL160_.jpg)
養護施設で生活する身寄りのない高校生夕月。ある日夕月の前に兄と名乗る祗王天白が訪れ夕月は自分が千年以上続く祗王とデュラスの世界の命運を賭けた戦いの鍵『神の光』の能力者であることを知る。過酷な運命に巻き込まれていく夕月だが前世からのパートナーであるゼスや仲間のツヴァイルトとの絆を深めていき・・・
「俺だけが知っているお前の痛み、お前の不安、そして…孤独。このまま刻が二人だけのものになればいい…そしてお前がそれを望むのなら俺は何度でも言おう…俺はお前を裏切らない!」
作品の設定から展開やキャラクターの台詞回しはいかにもな臭さがあったけどそれだけに作品の雰囲気は分かり易く入り易いしそんな雰囲気がなかなかお気に入りなアニメだったw
序盤はやや低調気味だったけど奏多さんが覚醒した中盤の山場の盛り上がりは良かったしそれ以降は作品の特徴であるそれぞれの前世から続くという因縁について気になるところも多く作品としての惹きも強くなっていった。
焔椎真愁生の絆や黒刀などの過去が明かされる描写がこの作品で一番面白いところだったけど特に天白と泠呀の全ての因縁の始まりの過去はスターウォーズep3のオビワンとアナキンのようでこのシーンが仲間としての二人の最後になるのか…と後を知っているからこそ込み上げる哀愁が出ていて良かった。
ただその話では泠呀が堕ちる決定的な場面が描かれなかったのでそこが残念。天白不在の間の人間とのトラブルや黄泉への恋心なんてのも関係あったのだろうけど・・・
そんな前世からの因縁という壮大な設定がある作品でそれらの謎や過去が明かされるところが面白くもあるのだけど、結局広げた風呂敷を畳めずで最終回はあまりにもあっさりと中途半端に終わって( ゚д゚)ポカーン状態だった^^;
2クールやってこの締め方はどうなんだとは思う。それから、
ゼスとユキの過去についてはほとんど明かされず盛大に投げたところも酷い(;^ω^) そもそもそこがこの作品一番のポイントだったろうに・・・・・
このあたり最近のアニメの長くても2クールの尺では難しいところもあるとは思う、しかし尺がないなら完全に原作どおりに(?)無駄に謎を散りばめすぎないでアニメオリジナルの展開の仕方と締めを用意して欲しかったと原作未読者的には思う。
特に最終話一話前の登場のゼスさんの弟なんてこの締め方をするなら出す理由が原作のファンサービス以外何もないし、カデンツァとの戦いであんなに尺を取ることもなかった。
ということで締め方と明かすべき謎もスルーしたままの構成には不満があるけど、各キャラクター、特に天白と泠呀とゼスさんは魅力的だったし全体の雰囲気もなかなか楽しめた。
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まよわずーみらーいえーとーすーすもうー
主な声優
祗王夕月:保志総一朗 ルカ=クロスゼリア:櫻井孝宏 祗王天白:子安武人
叢雨十瑚:井上麻里奈 叢雨九十九:福山潤 蓮城焔椎真:小野大輔 碓氷愁生:宮野真守
蓬莱黒刀:神谷浩史 降織千紫郎:日野聡 祗王泠呀/若宮奏多:石田彰
櫻井さんはいろいろなタイプの演技があるけどイケメン的にはこの声が一番かなw
九十九の福山さんは聞くようで聞かない珍しい演技だったけどこういう爽やかなのもいい。
あとは千年にも及ぶ因縁のライバルに子安さんと石田さんの配役でここが強かった。
石田さんの「夕月・・・」という序盤の奏多さんの病み演技も印象的だったw
個人的なこのアニメの評価 C
最終決戦のあっさりとした幕引きと一番大事なゼスとユキの過去も含む投げっぱなしは酷くて「どうしよう・・・泣きそうだ・・・」と思うけどキャラやその絆の描き方や雰囲気は好きだったので全体的に楽しめた。できれば結末はしっかりと用意して欲しかったところ。
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案の定…の結末におばさんは本気でがっかりでした...