薄桜鬼 碧血録
- 2010/12/10
![薄桜鬼 第六巻 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51x1jm4LSxL._SL160_.jpg)
新政府軍との戦いの中で次々と散っていく仲間達。新撰組と千鶴の運命は・・・
2期は話数が少なくて物語もナレーション中心で進行したのでやや駆け足感もあったけど歴史になぞって描かれる新撰組のストーリーや戦いの中次々に散っていく仲間達やその別れという哀愁感は良く描かれていた。
そして命は散れど誠の道を貫いた同士達の絆は永遠であるという最後の締め方は今までに描かれてきた各キャラの生き様やその最後があったからこそ感慨深く重みのあるシーンとなっていて印象的だった。風間との決闘はやや強引とも思えたけどその締め方は凄く良かったと思う。
そんなこんなで新撰組を描いたストーリー性自体は良かったとは思うのだけど個人的にはこのアニメはどうも鬼関連の設定があまり巧く絡んでないようにも思えて、
薫は一期の出方から今期では中心的になるのかと思えばあっさりと退場してしまったし、親父の野望と最後の改心もあっさりしていて原田達との戦いで爆発したシーンは後から見ると取ってつけたようなものだったし、クライマックスで活躍した風間だけどそこまでの描かれ方が弱かったし、口数の少ないいい鬼の人なんかはどうなったのかもよく分からないし、
そのあたりやお千なども含めて一期から意味深に描かれてきて放置された鬼に関する部分が二期でもあまり広がらずに物語に巧く絡んでこなかった。個人的には羅刹にならなかった斉藤のキャラが一番良かったとも思うし、これならいっそ鬼の設定はなくてもよかったんじゃなんてことも思ったけど、まぁそこは根幹なので否定はできない。
そのあたりはおそらくだけど原作ではルートが分かれて描かれるところをアニメでミックスさせた弊害じゃないかなと思う。もう少し設定を絞った方がよかったんじゃないかな。
やや否定部分が強くなったけど鬼の部分以外は良く描けていたと思うしこのあたりの歴史も詳しくないのでいろいろと新しく知るところもあって勉強にもなった。(勿論史実と違う部分も多いので全部は真に受けないとして)あわよくばもう少し設定を絞って話数もフルに使えればもっと良くなったんじゃないかと。
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OPは最後まで見るとそれぞれのキャラの生き様がコンパクトながらはっきりと描かれていて良いアニメーションだなと。EDは近藤さんの話などで雰囲気が良かったのが印象的。
主な声優
雪村千鶴:桑島法子 土方歳三:三木眞一郎 沖田総司:森久保祥太郎
斎藤一:鳥海浩輔 藤堂平助:吉野裕行 原田左之助:遊佐浩二 近藤勇:大川透
山南敬助:飛田展男 永倉新八:坪井智浩 大鳥圭介:内匠靖明 風間千景:津田健次郎
桑島さんアニメは(ryなんて噂を聞くけど強ち聞き流せないような気がしてきた(ノ∀`)
個人的なこのアニメの評価 C-
一期で広げられた鬼関連の話題が気になっていたのでそこの展開が弱くて残念。
しかし新撰組ストーリーは良く描けていて最後の締めの描写も印象的だった。
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