驚愕の発売が迫り4年も経っては流石に読み返さないと駄目だろうということで久々に分裂を読み返してみた。当時はラノベの感想も書いていなかったし4年経ったからか当時読んだ時とは違う仮説のようなものが読みながら自然と浮かんだのでそれも踏まえて軽く。
久々に読んで思ったのはやっぱりハルヒシリーズのキョンの一人称の字の文はラノベではよくあるものかもしれないけど他では感じないような面白い言い回しや雰囲気があると感じた。
それはボキャブラリーもあるだろうし製作が抜群に巧かったアニメから入ったということもあるかもしれない。各シーンはアニメだったらこう動く、こういう雰囲気で演出されるのだろうなということが随時喚起されるし、杉田さんのあのイントネーションを含めて字の文から全てが音声で再生されるかのような感覚もある。
そのあたりアニメ涼宮ハルヒの憂鬱は後からラノベを読む際にも良い意味で影響を与えているし模範的なつくりの作品だったんじゃないかな。
と話はそれたけど分裂の話。序盤の
キョンの回想に仰々しい感じで司会進行して割り込む古泉の構図が笑えるw 特にミヨキチについての二人のせめぎあいや
鈍感なキョンを見て大袈裟に( ゚д゚)ポカーンとなってる古泉が良かったw
ところどころにさり気無く「貴方の目から見える僕が気になりますが」などそっちのアピール要素も入っていたけどキョンは総スルーw
佐々木についてはアニメではこの登場はさせられないだろうな。正直文章でも女だろうということは感じるけどこれに声優と絵がついてしまうと全く同じ方法では出せないだろうと。
分裂について。αルートとβルートは何を示すのか。これは読み返しても
いつ・どこで・誰が分裂させたのかも含めてよく分からなかった。普通に考えればハルヒで佐々木を見たことによってなんだろうけど、αルートを見ると単純にそうではないんじゃないかとも。
αルートの
風呂で電話してきた謎の少女はミスリードでなければ
新入部員候補の後輩の謎の増えた少女だろう。
で、それは誰なのか?それは
佐々木ではないか。今回全編通して
佐々木はキャラを演じているという他キャラの観点が入っていた。つまりあれはそれを演じてない佐々木では?キョンがどことなく知っている雰囲気というのもそのため。勿論キャラを変えたからと言って完全に誤魔化せることはない、つまり
佐々木が神の力を使って北高の後輩として自分を作り変えたとか。
動機としては今の学校がつまらなそうなことや話を聞いてキョンと摩訶不思議な学園生活を送ってみたかったという願望が出て無意識に発動させたとか、消失の長門みたいに。そうだとしたら記憶自体曖昧なのかな。ちょっと無茶がある説かもしれないけどキョンがどこか知っている雰囲気だけど今までに見た事はないと繰り返しているのでそのあたりこれなら矛盾しないかなと。次の日に佐々木の持ちかける集まりがないのもこれで説明できるし。
そう仮定するとβルートの方は佐々木が思いとどまったというかそうしなかった世界?それではなぜ分岐するのかは分からないけど。佐々木の精神空間は安定しているというけどなんだかその静けさが逆に恐く、キャラを演じていることに疲れている雰囲気やそれを匂わせるような国木田の会話もあったのでそれを爆発前としてとりあえず↑のように結び付けた。
どっちが神なのか?というとやはりハルヒな気はするんだよなーなんとなく、それでは上記が矛盾するけど。ならば例えば
佐々木の神能力はハルヒから渡ったものだとか。自分もキョンの親友でありたかったと思うような気持ちがどうのこうので佐々木の境遇に憧れることで力の一部が佐々木に移ってしまってそれが"分裂"であると。うーんなんか苦しい。橘杏子達の話や存在も考えるとそれでは矛盾点があるしな・・・
βで最後長門が倒れたけどあれの引き金は喜緑さんが九曜を挑発したことで戦闘が生じたからなのかそれともキョンが気にしていた解散後の喫茶店の佐々木と藤原の会話なのか。
αの後輩が佐々木という新しい考えは浮かんだけど結局ルート分岐の意味も原因もよく分からなかったな。とりあえず注目点としては
αには(あの)佐々木は出てこない、βには佐々木が出てくるということ。αは今巻の佐々木達登場以前の世界観?あの面子が居ない?これが鍵になっている気がする。
まあαのキャラの真相も含めてそのあたりは次巻のお楽しみですな。
ところで今回キョンの名前のヒントが出たけど最後には解き明かされるのだろうか(笑)
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