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SBR24巻 (最終巻)

STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 24 (ジャンプコミックス)STEEL BALL RUN スティール・ボール・ラン 24 (ジャンプコミックス)
(2011/06/03)
荒木 飛呂彦

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ジョジョの奇妙な冒険
第7部 『スティール・ボール・ラン』 完結!


思えばまだジャンプを買っていた頃に連載が始ってウルトラに移ってからはそのまま読まなくなっていたのも暫く。コミックスで再び読み始めてから嵌ったこの作品もついに最終巻ッ!最終巻と全体を通しての簡単な感想を。


Dioとのラストバトルは盛り上がったし止まった時の中をピクッと動くジョニィのスタンドとディオのリアクションなどジョジョファンをにやりとさせる演出もあって良かった。

しかしポコロコが優勝したのは少し拍子抜け。あいつは人生最高のツキを使い果たした顛末のようなものも描かれると思っていたのだけどそれも一切なしで,優勝したもののちょっとしたモブキャラ状態。レースの方は敢えてだろうけど主人公達から疎遠な終幕となっていてそこはやはりこれだけ長く物語を追ってきた分盛り上がりに欠けたかな。

遺体を巡ってスタンド合戦をしていたメンバーはレースでは全滅と徹底して中心人物達が敗者となっていて、また敵対キャラの大ボス大統領の存在も人々の心には深く刻まれていて、そのあたりキャラ目線で展開を追ってきた読者としてはなんとも哀愁を感じるというかなんというか。それが人によっては読了後の後味の悪さにもなるだろうし、「これがいいんじゃあないか」という人もいるだろうし、個人的には半々の気持ちかな。でも(ここでの書評ではボキャブラリー不足で巧く表現できないけど)そこにテーマ性は感じたので良いとも思う。

ジョニィはレースもDioとの戦いも最後は敗北に近い形で終わってドラマチックで爽快感溢れるストーリーの閉幕とはいかなかったけど、かつてシュガー・マウンテンが「全てを敢えて差し出した者が最後には真の全てを得る」と語っていたようにこれだけ頑張ってきたレースの結果を敢えて差し出したジョニィが帰るべき場所や生きる価値を見出しレース前とは全く違う新たな人生を歩みだしたというようなところにその『全て』や作品のテーマがある気がした。



気になる点としては遺体の行方とロックについて。スティールはロックしたのはDioと思い込んでいたけどDioはロックせずに死亡したし鍵を閉めたのは普通にルーシーということでいいのかな。『資格』と反応していた場面は自分はロックしたがその資格はないと達観したのか、それとも自分こそがその資格の持ち主と内心狂喜していたのか。

ロックする前にジョニィが辿り着いてルーシーが遺体を渡していて最後にジョニィが担いでいた遺体があの御方のものでネアポリスに持ち込みそれがもたらした幸福がマルコを救ったという線もあるけどジョニィの台詞からするとその可能性は少ないか、スティールより先にジョニィがあの場所に着くこともないだろうし。

ということで最後の遺体所有者はルーシーとなったようだけどそれも読者としてなんともいえない気持ちかな。そんなこんなでラストの展開にはスッキリするのかしないのかは難しいところだけど、最後のジョニィのエピローグは爽やかに締められていたしそこは良かった。



<全体を通して>
SBRはレース展開や鉄球の”技術”など今までのジョジョにはなかった面白い要素があって目を引いたけど普通にレースをしていくのかと思えばその裏に大きな陰謀と遺体集めというメインテーマが隠れていてそのあたりの壮大な展開の仕方にも大きく興味惹かれた。

お馴染みのスタンドも数多く出てきてそれは勿論面白かったが、個人的にはやや遺体集めとスタンド戦に集中しすぎた気もしてもう少しレースの方でも魅せてもらいたかったという気持ちもある。最後の方はほとんどレースそっちのけでもあったし。

特に好きだったのは1stのレース展開と3dのゴール付近でのディオとの攻防、それからクレバスを超え初めて1位になったところもよかったしやはりレースが絡んだ部分が面白かった印象がある。なので最後は作品のテーマゆえにああいう形になったがレースの方でもジャイロかジョニィに勝利して終わって欲しかった気持ちも強かったかもしれない。

勿論遺体集めというテーマやストーリーも良く、アリゾナ砂漠でその概要が明かされた時は面白い仕掛けだなと感じたしジョニィのタスクが成長していく過程も面白かった。特にサンドマン戦の黄金長方形とシビルウォー戦での成長の様子は実に面白かった。

終盤は大統領戦がやや長すぎた気がする。それから”あの御方”は遺体を集めさせた意思があったように思えたけどなんのためだったのか、ジョニィの前にまで出てきたことがあったけどそのあたりが結局よく分からなかった。遺体の意思は実際に存在したのではなくそれぞれが信じる神の存在と同じで人それぞれに生きることについて考えさせる存在だったという感じだったのかな?だからこそあの人物をモチーフにしたのかも。

それから大統領がどんどん痩せて長身になっていったのはどういうことだったのだろうか。あれもスタンド能力で説明がつくのかな(笑) そういえばフィラデルフィアでの一戦でウェカピポの鉄球を受けて顔が貫通して無事だったけどあの現象も結局なんだったんだろう。

フィラデルフィアと言えばあそこでの大統領の能力の謎は難解で今までのジョジョ史上でも一番解読が難しかったんじゃないかな。あとから読み返してみたけど能力を知ってもまだ完全に理解できない。

あとはジャイロの祖国の国王の敵対勢力が大統領登場以降曖昧になってそこは気になった。ホットパンツやその所属組織だとかそのあたりもけっこう謎を残した。

そんなこんなでいろいろあったけど最近全巻読み返したら「ありのまま今起こったことを話すぜ、俺はSBR1巻を読んでいたらいつの間にか23巻まで読んでいた(ry」とポルナレフ状態だったしとにかく読んだら止まらなくなるストーリーの面白さがこの作品にはあった。

作品テーマはまだ頭の中で整理中だけどそれとは別にジャイロの”納得”へのこだわりや人生観を始め各キャラの魂の叫びが強く心に残った。他にも様々なキャラにこだわりの行動原理があってそれが強いキャラの個性となって作品を盛り上げていたしそういった部分で強い魅力があったと思う。そんなキャラクター達の織成す冒険譚、ここまで読んできて本当に面白い作品だった。



真の『失敗』とはッ!開拓の心を忘れ!困難に挑戦する事に無縁のところにいる者たちの事を言うのだッ!挑戦心溢れる作者の次回作にも期待ッ!
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コメント

はじめまして。最終話の感想、全体を通して印象が私と全くいっしょだったので書き込みしてしまいました。初めて読んだ際敢えて全てをぶっ潰した最終話に唖然とし、その後じわじわとこれは凄いテーマだったのかも…と思い至りました。
ちなみにあたしも馬レース大好きでした!光の中へのvsDio最高です!

昼と夜さん

はじめまして。コメントどうもです。

>終話の感想、全体を通して印象が私と全くいっしょだったので書き込みしてしまいました。

同じ感覚で読まれていた方がいらっしゃって嬉しいです!

>初めて読んだ際敢えて全てをぶっ潰した最終話に唖然とし、その後じわじわとこれは凄いテーマだったのかも…と思い至りました。

最初はちょっとだけ喪失感がありますよね。ずっと続けてきたレースでも遺体の争奪戦でも敗れてしまって・・・でもジョニィは掛替えの無い親友と思い出を得て、家に帰る決意もし、金や権力ではなく人として大切な『全て』を手に入れたのではないかと。考えると深いですよね。

>ちなみにあたしも馬レース大好きでした!光の中へのvsDio最高です!

あそこのレースも良かったですね!それまでは常に何かが足りないと言われ敗れ続けていたジャイロの成長が一気に表れて爽快な展開でした。

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