今年も高校野球の埼玉大会を見に聖地県営大宮公園球場にいってきた。普段はテレビ観戦が多いけどスポーツはやはり生観戦で伝わる会場の雰囲気がたまらない。特に高校野球は一試合の負けも許されない緊張感や学校をあげての応援風景など見物で少なくとも毎年一回は生で見に行きたくなるもの。続きは試合や会場の雑感を軽く。 (
現地で見たのみで,見ていた場所的なものもあるだろうし、なにより筆者は野球に関してはど素人以下なので完全に間違った認識もあると思うけどそれに関してはご容赦を。
<今日の試合>
花咲徳栄(Aシード) vs 浦和学院(Dシード)
春日部共栄(Cシード) vs 本庄第一(ノーシード、昨年優勝校)
今日は準決勝2試合。Aシードは徳栄ながら実質の優勝候補筆頭は春の甲子園に出場した浦学という大会の評判。ただ個人的には今夏の裏学は無駄な失点や最短コールド逃しも目立っていて徳栄有利と見ていた。試合前予想スコアは7-5で徳栄。
2試合目は強豪との連戦をギリギリながら制してここまできた本庄のしぶとさに若干部があると思っていた。試合前予想スコアは4-3で本庄。ブログで書く場合は後だしに見えるけど一応開始前に実際にこんな風に思っていたということで。
<第一試合>
花咲徳栄 6-2 浦和学院花咲徳栄有利と見ていたけど試合前の守備練習を見るとやはり浦学の方に技術・連携・身体能力の高さに目を見張るものがあった。今日のチームの中でも一番巧く、それは毎年思わされることだし基礎能力では今年も浦学が埼玉で一番なように思える。
ただ試合は追いつかれた5回を除き終始徳栄ペース。徳栄の野球はノーアウト(ワンナウト)2塁でバッターが4番でもバントさせるという徹底的な足を絡めた野球で個人的には正直あまり好きではない(バント自体はいいと思うけど2塁で高打順なら打たせたほうがいいと思うから)。この試合でもそんな場面が数多くあった。
でも会場で見てみるとそういう状況で仕掛けるのは必ず進塁打やセーフティーバント気味になっていたし理にかなってはいた。そしてこのチームを相手にすると警戒しなくてもいいような場面でもバントが頭を過るから普通のヒッティングで来た場合も守備の動作が遅れることがありそうだし、相手にしてみると分かっているが故にわりと厄介なところがあるかも。ハンターハンターのゴンの技みたいに。
ただ5点目(だっけ)のスクイズの場面は、先ほどは敢えて2球目以降にスクイズを仕掛けたことと3塁ランナーの動きを見れば今度は絶対に1球目でスクイズがくると読めたし、散々警戒してあそこで警戒を解いてやられてしまったあたりは浦学の落ち度といえるかも。
それも含めて浦学はビハインド展開になると野球が雑になる傾向がある。3点差がついたあたりからはランナーが1塁に出てもバントは一切せずに連打を狙うようになって、結果ヒット本数では負けていないのに得点でヒット本数に似つかわしくない大差がついて負ける。これはもはや甲子園などで浦学が負けるときの定番パターンになっている。
少し差が開いて苦しくなったらこつこつは返さず大物で巻き返そう、とまるでギャンブルの負けパターンを見ているようだけど浦学は一度この負の定石を払拭する必要があると思う。先ほど徳栄のバント野球があまり好きではないと書いたし、それとは対照的な強打の浦和学院野球が好きでもあるけど、この連打で打開しろ癖だけは悪いと思ってる。少なくとも今日はもっと丁寧に1点を返していくべき場面があったと感じる。
浦学は総合的に力が高く勝ってる時はバントも含めて丁寧に組み立てられるチームだし、負けている状況でのメンタル面の強化が必要なのでは。監督は毎年県内で1番を争う素晴らしいチームを作り上げていて育成では秀でていることは間違いないけど試合の指揮に関してはもっと学ぶ必要があると思う。須永を擁したあの強かった時代に負けたのもそのあたりに原因があったと思うし。
試合前練習の印象どおりこの試合でも浦学は決して力では劣っていなかったしむしろ勝っているようにさえ思えた。試合の組み立て方と負けている状況でとる戦術、この二つが欠けていたことが敗因だと感じる。
あとは2年生の佐藤に頼りすぎた部分もあったかと。今日はバッティングに専念させて結果4打数4安打1四死球と大活躍、だけど佐藤がいないとピッチャーの柱がいない。かといって佐藤をピッチャーにしてしまうと打撃に集中させられない、このあたりがなんとももったいなかった。今日の佐藤は本当にセンス溢れるバッティングだった。身体は大きくないけどセンス溢れる投球にバッティング、漫画『キャプテン』のイガラシみたいな存在かな。
浦学のことばかり書いたけど徳栄の切れ目のないバッティングも素晴らしかった。バントと足のチームという印象が強いけどまず塁に出るにはヒッティングだしどのピッチャーにも対応したチームのバッティング技術は高かったと思う。
徳栄ピッチャーは右バッターから見て外角に外れる変化球と内閣高めに外れるボール(角度的によく見えなかったけどたぶんそう)が持ち味でよく効いていた。浦学としてはそのボールに最後まで対応できなかったところが痛い。しかし1番4番5番は完全に対応できていたのでその三人の打順が繋がっていればあるいは。
他にもいろいろあるけど、とりあえずこの試合はそのピッチャー面と試合の運び方の巧さで徳栄が勝つべくして勝った試合だったと思う。
<第二試合>
春日部共栄 5-2 本庄第一本庄第一有利かなと思っていたけど試合前の練習を見ると春日部共栄が何枚も上手に見えた。共栄は浦学と大差なく巧かった。一方本庄は練習からエラーが目立ったりと少しレベルが落ちる感じ。しかしさっきの試合もよりレベルが高く見えた浦学が負けたのでこの試合もそうなるのではとも思ったけどそうはならなかった。
共栄のピッチャーはなかなか球威があってよかった、今日の投手の中では一番ズドンときていたかな。対する本庄は速度と球威は厳しく最初からボール球を簡単に見逃されてしまっていたので苦しかった。
エラーとホームランで試合は一気に4-0と共栄リード。しかし本庄は6回に共栄のエースの球を捉えて2点を返す。ここで崩れるかと思ったら次の回で立て直した共栄バッテリー。今まではきめ球が得意のストレートで中盤になってからそれを捉らえれていたけど、ここで変化球で締めるようになり相手のリズムを一気に崩した。この采配は見事。
最終的に5-2で試合終了。全体的に力でも共栄の方が上回っていたようには思うけど本庄の第2ピッチャーが出てきてからは実質1-2で本庄のほうがスコアは上回っていた(共栄の9回裏が残っているが)。
本庄の2番手は共栄のエースにはやや劣っていたかもしれないが近いくらいの球威があって間の取り方も厭らしく共栄打撃陣はそれに苦戦していた。最初からあの選手が先発していれば結果は逆だった可能性もあるか。
<明日の決勝はどうなるか?>
あくまで素人な予想だけど
花咲徳栄が勝つと思ってる。スコアは5-2くらいかな。
共栄のエースは球威があるので崩すのは簡単ではないけど徳栄には浦学の3投手に対応したバッティング能力があるので必ず捉えられるだろうと。おそらく苦しむのは共栄のバッティング。上記したように今日は本庄の2番目の投手に押し込まれていて、球威はそちらの方が若干上かもしれないけど変化球のキレで徳栄のエースの方が上だろうと見ており攻略に苦しむのではないかと。今日浦学がやられた2種類のボール球に注意する必要がある。
と言っても今日の疲れや当日になっての変化球の決まり具合など様々な要素があるのでそれに関しては予想しようがないところだけど。とりあえず花咲徳栄有利と見る。
<オマケ>

公園の入り口で貰ったもしドラうちわ。これのおかげでいくらか暑さをしのげたありがたやー。それにしてもこんなところまで出張ってくるなんて広告にもけっこう金使ってるなと。
- 関連記事
-