異国迷路のクロワーゼ The Animation 第8話 「子供部屋」

今週はamant(愛人)の話題が印象的だったけど政略結婚を強要されるフランス貴族文化では愛人を作ることが許されているようで、それはいいことなのかもしれないけどそれによって苦しんでいたカミーユの母の存在も猫と絡めて表現されていて印象的だった。

カミーユは子供の頃から「私が結婚しても会いにきてね」とクロードを愛人にしようと考えていたらしく、それは逞しくもあるけど、まだ夢見る年齢の少女が好きな相手を"愛人"として見なければならないという皮肉も感じた。

天才アリスちゃん劇場。天井に描いたドラゴンといいアリスはその手の才能があると思う。そしてあの物語もなんという予言、占い師の素質もあるかも(笑)

それに目を輝かせる少女カミーユが可愛い。この頃はまだ無邪気な輝きも強かったようで。
これで今の優雅ながらいっぱいいっぱいに見えるカミーユを見るとなんとも複雑。

ちなみにカミーユがアリスの行いを寛大に楽しげに見守るのは自分が諦めてしまった自由な輝きと希望をアリスは持っていてそこに憧れているからなのかなと。さらに敢えて一人前のレディに矯正しないことは自分と同じ道を歩ませたくないというアリスへの愛を感じる。

「私も…私もそう思います！」
自由な立場でそしていつでもクロードの側に居られる湯音に嫉妬し厳しくあたるカミーユ、だけどそれを受けても尚誰にでも慈愛の心を持って接する湯音は揺れずカミーユの心を溶かす。あんな笑顔を見せられたら誰だってやましいことなんてできない、これぞ湯音の魅力。

湯音の選んだ服はまさにあの紙芝居どおりのできごとで奇跡のようなことだった。目の前で夢物語が実現したことはカミーユに何らかの希望を与えることができたのだろうか。