TARI TARI
- 2012/09/25
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白浜坂高校の声楽部に所属する宮本来夏は昨年の発表会での失敗から顧問との仲が険悪になり合唱隊に加えてもらえないことが不満で声楽部を退部して新たに合唱部を作ることを決意する。そして紆余曲折を経て沖田紗羽、坂井和奏、田中大智、ウィーンを迎え「合唱時々バドミントン部」を設立し・・・
爽やかさが光った青春友情アニメ
悩める若人が仲間の助けを借りて自分の生き方を見つけたりで今まで見えていなかった周囲の人達の自分への暖かい気持ちに気がついたり、うん爽やかでいい作品だった。
個人的にP.A.WORKSというとなんとなく女同士が親との関係や男を巡った関係などで対立しドロドロするというようなイメージがあったけどこの作品はそういう要素は薄めで常にちょっとしたギャグを交えつつ明るく爽やかな、そして時にはいい話な作風になっていて見易かった。
キャラクター描写も良くメインキャラは全員好きになれたしヒロインが三人とも可愛いというのも好ポイント。そしてウィーンがヒロイン以上に好きだったかもしれない(ぉ しかし最終話でいきなり"あつひろ"と呼ばれた時は誰だよと、ウィーンが名前じゃなかったのか(笑)
そんな感じで全体的に良かったけど終盤の纏めは少し雑な感じだったというか、理事長やら廃校やらの物語との絡め方はあまりうまくなかったと思うし中盤まで見せていた自分の生き方を見つめ直すことや周囲の人々との絆や歌というテーマと絡めるには弱かったとも思う。
最後の文化祭は合唱部だけでなくもう少し巻き込んで学校や地域全体で立ち上がっていれば盛り上がったかもしれない。ただそれにはこれまでの描写が足りていないし1クールの尺でそれをやってしまうと安っぽくなってしまうのでできなかったとも思うけど。
そして校長の扱いはどうにかできなかったのかとw 最後解雇されて終わるだけって酷すぎるだろ。教頭も冷静に「校長先生は解雇されますが」みたいに言っていたけどあそこはせめて「やはり貴方にもあの頃の志が残っていたのですね─」の一言くらい言ってやれよと^^;
EDでもフォローがなかったし本当に何の報われもなく終わってしまった。若者に対しては時には厳しくとも優しく爽やかな作風だった半面いい大人が若者のように勢いで行動するとああなりますよというのもまたテーマだったのだろうか、おそろしい・・・
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たゆたう声耳すまそう───
両方とも良い曲だったけどEDの方がお気に入りだったかな。高垣さんのキャラ声を意識した歌い方は上手かったし瀬戸さんの来夏パートの声の伸びが特に好きだった。
<主な声優>
坂井和奏:高垣彩陽 宮本来夏:瀬戸麻沙美 沖田紗羽:早見沙織
田中大智:島﨑信長 ウィーン / 前田 敦博(まえだ あつひろ):花江夏樹
広畑七恵:赤﨑千夏 上野みどり:種田梨沙 校長:宝亀克寿 教頭:田中敦子
個人的なこのアニメの評価 B
爽やかな作風に好感がありキャラクターも良く面白かった。欲を言えば終盤でもう一歩。
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