【映画】 涼宮ハルヒの消失

うおおおおお面白かった！
この『涼宮ハルヒの消失』の原作は今までに自分が読んだラノベの中でも断トツに魅了された一冊でストーリーへの惹き込まれる臨場感が半端ではなく徹夜して読みながらこれは劇場版でやれば面白そうだなと思ったこともあったけど、実際劇場版アニメ化されアニメーションとして様々な演出がつくことで期待通りからそれ以上の面白いアニメ作品に仕上がった。

特に中盤のキョンの「俺はハルヒに会いたかった」や、最後の長門の「…ありがとう。」の場面などは原作の時から映像化されたらこういう演出と次のカットまでの間の取り方になるだろうなどといろいろ想像していてそういう場面が実際にアニメになるのは面白かった。ちなみに前者は完全に思ったとおり、後者は長門の口元のアップでくるかなと思っていたけど雪の降る夜景に引いての演出で想像とは逆だった、けどそれも良い演出だなと。

病院の屋上でキョンが「ゆき(雪)」といい長門が自分の名前で呼ばれたのかと反応する場面があってそこは原作にあったかどうかよく覚えていなかったけど凄く印象的な場面だった。少ない表情からでもなんとなく見える長門の心情、演出する作画も見事。

キョンの焦燥感、冒険性、長門の無意識の願望、それを知った上で元の世界を選ぶ展開、これまでのタイムトラベルとの絡み合いなど物語はとにかく最初から最後まで面白い。

この物語はなんと言っても長門の可愛さ！
普段もいいけどこの話での長門の可愛さは凄まじいっ！特にマンションパートでのか細く袖をつまむところと帰り際の微笑みの場面は最高すぎる・・・それから選択こそ委ねたものの普通の女の子としてキョンと一緒にいたいという無意識の願望を見せるところも印象的。

ハルヒも今までの物語や劇中最初にいつもの賑やかさを見せておくことで居なくなってからの違和感や寂しさに同調できるし、久々にアニメで見るとそもそもハルヒもかなりの可愛さだなとｗ 潜入の際に体操服に着替える場面と病室でのツンデレ場面が特に良かったｗ

みくるも相変わらずの萌えキャラっぷりでローアングルミニスカサンタの場面は素晴らしいサービス(；´Д｀) 病室で回復したキョンを見て泣いてしまう場面なども、これはいつものみくるも消失していた話でもあったのであのらしい様子を見れて凄く安心感があった。

なんだかんだでこのアニメは古泉と会話しているシーンが一番落ち着くｗ 古泉と語り合う消失で辿ったキョンの時間軸の整理などが面白かったけどそれは次のエピソード内だっけか。改変世界での古泉のハルヒに対する想いに元になるものはあったのかなども気になる。


そんなこんなで原作でも屈指の面白さのこのエピソードを京アニが劇場版作品として見事に仕上げてくれて満足の内容だった。そして久々にシリーズを見たけどやはりハルヒは面白い。なんでこの作品を好きになったのか改めて思い出させてくれる良い映画だった。