お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ

お兄ちゃん！

放送時は昨年秋でその期は他に楽しみなアニメが数多くこれは見ていてなんとなく疲れてしまったので視聴を止めたアニメだったけど最近OPのSELF PRODUCERに嵌ったことをきっかけに改めて見直して見ると丁度今の気分に合ったのか当時とは全然違う気分で頭を空っぽにしてあの馬鹿なノリを楽しめた。やっぱりアニメは視聴者のその時の気分も大きい。

このアニメでのお気に入りはなんと言っても秋子のブラコン暴走っぷりで、秋子のキャラのあの可愛らしくも馬鹿らしい様は毎回本当に面白かった。CVの木戸さんも凄くキャラの雰囲気を引き出したいい演技をしていたと思う。名台詞たる「お兄ちゃん！」「ぐへへ」やツッコミの「なんですとー！」や「ちゃうねん」や各悲鳴シーンなどは実に面白かったｗ

それから秋子のキャラは小物演出でも上手く見せていて毎回変わるシスコン誘導妹Tシャツの数々はそれだけでも一つの楽しみだったｗ

また秋子は水着試着回や看病回や最終回など時折正統派な可愛さを見せてくるところや、いつもはあれだけ迫りつつもいざ秋人に不意打ちをされるのには弱いというところなど純粋にヒロインとしての可愛さもありそれも見所だった。

当初は基本的には秋子目当てで見ていたけど各ヒロインにスポットの当たるアニメでもあってそれぞれのヒロインに見せ場と好感度が上がるポイントがあるところも良かった。特に終盤でアナの秋子への気持ちが明かされるところなど好きでライバル同士でいつも対立してはいるけど変にこじれず寮の仲間の絆も深まっていくという構成になっていたのが良かった。

構成といえば最初は一話のＢパートからいきなり寮に4人が出揃っているのはどうかと思ったけど最初からくどくキャラ紹介をしても掴みはよくなさそうだし、終盤で関係の始まりを描くというのも面白かったので最後まで見るとあのあたりも納得の構成だったと思う。

最終回の終わり方も好きだったし秋人と秋子が実は血が繋がっていないと明かして想像の余地を残して終わったのもいいんじゃないかと思う。本当に兄妹愛が見たかった、そうじゃないと嫌だという人にとっては口だけで明かされたあれは最悪のラストだとは思うけど。

他にも神野さんがひたすら不幸キャラとして変な方向に向かっていたり、秋子の友人二名がいい人過ぎて逆におかしかったり、秋人の小説の内容がいつも絶対に禁断の兄妹愛だったりといろいろなところで笑えて楽しめるアニメだった。


OP「SELF PRODUCER」 ED「Lifeる is LOVEる!!」

女の子は誰だってSELF PRODUCER！
今回見ることになったきっかけがこのOP主題歌だったけど歌詞や茅原さんの声の伸びなど聞いていて元気になるような単純に曲としてもいいものだと思う。映像はいろいろ(ry


＜主な声優＞
姫小路秋人：逢坂良太　姫小路秋子：木戸衣吹
那須原アナスタシア：茅原実里　猿渡銀兵衛春臣：下田麻美
二階堂嵐：喜多村英梨　鷹ノ宮ありさ：諸星すみれ　神野薫子：高本めぐみ

秋子役、新人木戸衣吹さんの好演！
木戸さんはこれが初主演のようだけど凄くいい演技をしたと思う。上記したようにキャラを引き出すことが出来ていたと感じ個人的には声優は（経験や技量も勿論大切だけど）そこが一番大切だと思っているので新人でこの演技ができるのは凄いと思った。かなり若い方のようなのでこういうアニメに出るのはいいのかということはあるかもしれないけど、それは置いといていい演技をしたと思えるので今後の活躍にも期待したい。

秋人役は今でこそお馴染みの逢坂さんだけどこの当時はまだあまり出ていない時期だったようで。銀兵衛役はアイマスの亜美真美役の下田さんだったのか。ありさ役の諸星さんは木戸さんよりもさらに若いようだけどこのアリサの演技とGJ部の天使聖羅の演技とGJ部ラジオで聞いた素の雰囲気を比べるに若くして演技はなかなか上手いのではないかと。



個人的なこのアニメの評価　　Ｂ

終了後から暫く経ってから改めて見たけど面白かった。何も考えず馬鹿馬鹿しいノリのこれ系の作品を見たいという時にはいいアニメで今は丁度よかったのかも。最後まで見る人は楽しめるし見ない人は直ぐに跳ね飛ばしそうな作風なのでそういう点でもなかなかいい。