ステラ女学院高等科C3部
- 2013/09/27
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ステラ女学院高等科に入学した大和ゆらはひょんなことからサバイバルゲームの部活動C3部(シーキューブ)に勧誘される。はじめは乗り気でなかったゆらだが引っ込み思案な自分を変えるためにC3部への入部を決意し・・・
・・・・・・・・:(;゙゚'ω゚'):
これは酷い構成のアニメだった。制作陣はキャラの葛藤こそが作品の美学だと認識していたようで1クールの間ずっと葛藤や欝やキャラ同士の火種が絶えない不穏な空気を見せ続けていたけどそのせいで楽しさなんてなかったし結末の仲直りも予想がつく作品であまりにも引っ張りすぎ。しかもあそこまで引っ張った割に最後は自己完結であっさり解決という。
描かれるのはゆらばかりでC3部の仲間達の存在はほとんど蚊帳の外でキャラの魅力も描かれなければ一番重要なポイントであるはずのゆらの葛藤の解決にすら絡まず、そこではチョージローが絡んでくる始末だしメイン組のキャラの扱いがあまりにも下手だった。辛うじてレントがこなすべき役割の一部をこなしていたけど。
それから何よりもこのアニメはこんな展開にしたばかりにサバゲーの楽しさが全然表現されていなかった。しかもサバゲーをやって人間として落ちていくゆらの描き方や違法改造銃の話題やヒットコールの誤魔化しなど悪い面ばかり目立たせていたという印象すらある。
キャラクター、ゆらはゆらで酷かったけどその周りの一部の人物はもっと酷いと感じた。特に凛はチームを見ずに自分のエゴだけで戦うゆらを追い出して、それ自体は間違っていないけどそもそも凛も最初の大会でフラッグを取れば勝ちの戦いで自分のエゴだけで相手の殲滅以外に勝利はないとチームを好き勝手にしていた人間なのでそんな事を言う資格はないだろと。勝利こそすべてという思想も終盤はぶれていたし芯も何もないキャラだった。
そのらもサバゲーを楽しめばいいなんて言ってるけど最初の大会で右も左も分からないような初心者のゆらがベテランの非情な集団に囲まれリンチされる寸前で棄権したことに腹を立て、そんなことをしつつその後のゆらには常に冷ややかな目だったものだから酷かった。
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EDは曲は好きだったけど内容とあまりにも合わなすぎた^^;
<主な出演声優>
大和ゆら:牧野由依 鹿島そのら:沢城みゆき 初瀬カリラ:茅野愛衣
陸奥ほのか:斎藤千和 霧島れんと:西崎莉麻 日向八千代:米澤円 榛名凛:瀬戸麻沙美
個人的なこのアニメの評価 F
ゆら物語として見ればいいかもしれないけど仲間との接点も希薄でサバゲー作品としての魅力はほとんど表現できていなかった。葛藤描写はそれ自体が悪いということはない、ただ作品の雰囲気を損ねてまでやる価値はあるのか、やるのであれば納得できるストーリー性とキャラクター性を見せなければならないと思う。
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