勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。

違う形の正解もありますよ
　　　　　なかなか気付けないけれど

タイトルから受ける印象もあるし、一話からパンツ演出もかなり多くすぐ服を溶かす触手スライムが出てきたりもするので安いサービスアニメという印象を持たれるかもしれないけど、ずっと一つの目標に向って走り続けてきてそれを失って無気力になっていた主人公が仲間達との生活の中でそこにある違う形の幸せを見つけ人生を変えていくという良い物語だった。

思い描いた姿ではないけどこれもまた悪くない、正解は一つじゃないと悟っていくラウル。そしてそれを後押ししたフィノの真っ直ぐなキャラクターは物語を追っていて好感が持てた。逆もまた然りでラウルの存在もフィノにとっての新しい価値観と世界観と居場所を作っていて、そういう描写が良かったしそれが作品を通して良く纏まっていた内容だったと思う。

序盤はちょっとエンジンが掛からなかったけど、中盤の撮影協力している企業に対してこれをやるかというようなアマダ電機編の演出はインパクトがあったし終盤は物語性もキャラクター性もよく纏まっていると思わせる内容だった。

ただエロにしてもアマダ電機などのネタにしても物語との兼ね合いもあって描き方が中途半端な感じはして上記したような部分以外では全体的にややパンチ力が欠けていたような印象もあって、いい話以外の面でももう少し強みがほしかったかなとも。


OP「エキストラレボリューション」 ED「Sticking Places」

もっしもしみっらいっはどっこですかー
ＯＰはサビのヒロイン達のあの謎のクネクネダンスが印象的だったｗ


＜主な出演声優＞
ラウル・チェイサー：河本啓佑　フィノ・ブラッドストーン：田所あずさ
セアラ：島形麻衣奈　バイザー：川原慶久　アイリ：岩崎可苗　ロア：宝木久美
ノヴァ：曽和まどか　シエル：福山潤　エルザ：新田恵海　ラムディミア：山田奈都美


個人的なこのアニメの評価　　Ｃ

最終回の纏めも上手く良い物語だったと思う。少し評価が上がりきらなかったのはいい作品ではあったけど毎週の視聴意欲の掻き立てが若干弱かったためで、放送を心待ちにするような何らかのインパクトがもう少しほしかった。OPのサビのダンスは個人的にはけっこうアクセントになったのだけどそれも一話で完成していれば、如何せん未完成映像だったので。