桜Trick
- 2014/03/28
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高山春香は大の親友の園田優と共に美里西高校に入学しこの春から高校生になった。優に依存しすぎなところもある春香は優が他の友達と接しているのを見て嫉妬してしまい自分だけが「特別」な存在でありたいと願うようになった。同様の関係を願った優が提案したことは「他の子たちとは絶対にしないことをしよう」。そして二人だけの特別な関係が始る・・・
kiss kiss kiss もう夢中なの♪
独特すぎな世界観だったけど予想以上に馴染んだw
最初は日常ものとガチ系の百合要素の噛み合いはどうなのかなと思うところがあり癖の強さから見ても日常系としては馴染まないかもなんて思っていたけど終わってみればこれも普通に馴染んでいて他の日常アニメと同様に終わりが名残惜しいと感じるようになっていた。コメディーチックな演出が多くそれが和ませてアクの強さを中和していたんじゃないかな。
話が進むとだんだん春香も優も遠慮がなくなってきてところ構わずキスをするようになったけど固有結界を発動して周囲の人間を消していたところなどは笑ったw 学校も共学で最初は男がいたけどほぼ消えてて何の意味もなかったし最初から女子校でやれよとw
定番の百合ネタでは春香が「じゃないのかなー?」みたいに白々しく優ちゃんを攻めて「…春香のイジワル」となんだかんだで負けてしまう優ちゃんの様子などが好きだったw 優ちゃんはわがままで子供っぽく素直なところや弄られるところが可愛くてよかった。春香は可愛さよりもその暴走っぷりが際立ってしまったけどキャラとしてはそこが面白かったw
それは彼女の青春は春香との青春でもあったからさ!
忘れてはいけないのが美月会長で最後まで見ても実はこれは美月会長の物語だったんじゃないかとも思える程。ちょっとしたハプニング体質でもあって一人暴走的に盛り上がるそのキャラは面白くエピソードの最後で会長がショックを受けてそのまま話が終わるネタなどは笑ったし春香を見るたびに動揺し「ハ、ハールカサァーン!?」といちいちオーバーリアクションなところも好きだったw このキャラが出たくらいから作品に馴染んだかもれない。
あとはこのアニメの良心とも言える楓とゆずコンビもいい味を出していた。OP演出を見てもあの二人はノーマルっぽいけど楓の方はその気がなくもなさそう?この二人までそっちの道に走ったらこの世界はどうなってしまうのかw
最後は美月会長が正式に告白して散ったり、そこから新しい恋の気配が見えたりと王道の学園青春ストーリー。それを全て女同士で貫いていた作品だったけどこれを自然に感じさせてしまうあたりがなんとも図太いというかw 印象的な世界観の作品だった。
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うぉんちゅきっすみーとっくべつなー
OPはなんだかレトロな雰囲気だったけどいい曲だった。サビも各パートも好きだったけど特に楓とゆずのサビ前のパートが好きだったかな。映像演出も面白くてサビのダンスやSD優と美月姉妹のアワアワな動きからの色の反転など印象に残った。
<主な出演声優>
高山春香:戸松遥 園田優:井口裕香 野田コトネ役:相坂優歌
南しずく:五十嵐裕美 池野楓:渕上舞 飯塚ゆず:戸田めぐみ 園田美月:藤田咲
戸松さん井口さんのメインコンビの好演!
他キャラの演技で印象が強い二人なのでそのイメージもあって正直言って配役を聞いた時にはこの二人で百合キャラってどうなんだろうとは思ったんだけど蓋を開けてみると凄くいい味を出していてその実力を改めて思い知らされた。
戸松さんの春香の暴走キャラの表現は面白く「(キスを)思い出してる~~~」などの内心のキャーという部分の演技が特に良かったw 井口さんは優ちゃんの「~じゃないやい!」というような子供っぽさから春香への甘え声などでキャラの魅力を引き出していた。
美月会長役の藤田咲さんの存在感!
桜Trickエンドカードにの記事でも書いたけどやはりこれ系の役での藤田咲さんは良い演技をする。ゆるゆり・未確認・このアニメと生徒会所属で百合キャラで報われないポジションの配役が完全に定番になってきたw
個人的なこのアニメの評価 B
かなり特殊な世界観だったけど思った以上に馴染んで安定して楽しめた。こんな日常ものができるとはアニメ界の作風も広いw ここのところのきららアニメはかなり安定感があるなと。