劇場版 世界一初恋~横澤隆史の場合~
- 2014/09/11
![劇場版 世界一初恋~横澤隆史の場合~ 限定版 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51T9tg3PcCL._SL200_.jpg)
「横澤。そんな可愛いこと言われて逃がしてやれると思うか?」
劇場版 世界一初恋~横澤隆史の場合~ 感想
いやー面白かった!!!!!
横澤さんは本編だと律っちゃんを目の敵にし続けた嫌なところのあるライバル役だったのでその人がメインになった話に対して感情移入できるのかなと思っていたけど見ていると自然と横澤さんが好きになっている、かわいいと思える(笑)素晴らしい心情表現とストーリー性の作品だった!
アニメ本編ではあれだけ表面上の強さで律を圧倒し続けた横澤さんがこの映画では開始早々から桐嶋に常に押されっぱなし。そのギャップが想像以上に効果があって「あの横澤さんが」とその振り回されっぷりに凄く愛着が持てたw
そしてギャップは表面的なものだけでなく内面性をでもあって、いつでも強そうに見せていた横澤さんだけどそれは彼の弱さでもあった、桐嶋と出会うことでそんな自分と向き合って高野さんへの失恋を乗り越えていき"本当の初恋"が始まるというストーリーが実に良かった。
それと弱さを見せられない素直になれない横澤さんのそんな性格を「それはお前の良さでもある」と桐嶋だけはそれも分かってそれも含めて横澤さんを好きになったというところも良かった。律-高野-横澤-桐嶋とそれぞれの相性関係を掘り下げた話でもあったけど高野さんには律がいい、横澤さんには桐嶋がいいと納得できる相関関係の描き方だったと思う。
日和とそら太を絡めて「家族」になっていくところを上手く描けていてそんな背景もあるから幸せになってほしいとより強く思う。本編のエロさや初恋の青春的な要素よりも大人な恋愛や家族・繋がりといった要素が強かった映画だったと思うけどそれだけにまた本編とは違った魅力のある恋愛になっていて面白かった。横澤・桐嶋・日和・そら太には幸せになってほしい。
<本編部分感想>
横澤「えぇ……?ええ!?」 開始からいきなり全裸状態な横澤さんw
桐嶋は介抱してたというのは分かるけどなぜ全部脱がしたw
桐嶋の声はガンダムOOを見てもアムロ的になりそうで不安なイメージしかなかったけどそれとは全然違う雰囲気を出せていて思った以上に良かった。
借りと写真で脅される横澤さんがTVアニメ範囲とのギャップで面白いw
律との遭遇、アニメシーンと繋がる。この日の朝裏では横澤さんはああなっていたとw
高野さんに目が惹かれる横澤さんを見て強引に飯にさそう桐嶋。最初は何考えてるんだという感じだけど最後まで見ると全てを見抜いた上で横澤さんのためにそういう行動を取っていたと分かりこの桐嶋の1カットは二巡目に見ると味がある。そして桐嶋は横澤さんだけでなく高野さんの本質も見抜いていて鋭い洞察力が魅力的。
桐嶋「そこまで言うなら・・・」 横澤「!?」
”突然のkiss”キタアッーーー!!!
やっぱりこれでこそ中村春菊先生の作品。これがないと見た気がしない(ノ∀`)
これぞ『出版業界LOVE』の真髄
横澤さんのミスで劇場アニメ企画の一部が書店から漏れてしまった。最近はネットの発展でこういう話はよく見るのでその裏ではこういう光景があるのかと面白いエピソードだった。序盤の律の編集部入門の部分もそうだけどこういったところが面白いのもこの作品の特徴。
桐嶋の娘日和ちゃんが可愛い^^
杏ちゃんもだけど深く関わる女性キャラは健気ないい子が多い。そしてそういうキャラにはCVもけっこう大物をつかうところも共通していてロマンチカでは水樹奈々さん、世界一初恋では田村ゆかりさんに堀江由衣さんなどが起用されている。
赤エプロン横澤さんキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
嫌がっていたけど日和の無垢さに押されて着てしまい写真まで流出していて笑ったw
夕暮れの喫煙室での高野さんとのシーン!高野さんがその一言を言うためにどれだけ悩んだのかということや横澤さんが今まで本気で高野さんにぶつかっていなかったと見つめ直すなど良い補完だった。
ママなYOKOZAWAさんw
完全に新婚、しかも横澤さんがママポジションに合いすぎていて笑ったw
ひよのためにももうここに住み込んでほしい(笑)
「・・・・のことだよ。あんたのことだって言ったんだよ!」
赤面横澤さんの熱い告白!高野さんへの告白との違いもよく演出されている。
桐嶋「やっぱり聞き逃したからもう一回言って」
いちいちSな桐嶋w 横澤さんの反応がgoodなのでこうしたくなるのも分かるけど(ぇ
「『初恋なんて叶わない』、まだそんな風に思ってるのか?もう一度ちゃんと恋をすればいい。最初からきちんと恋ができればそれがお前の”初恋”になるだろ。」
桐嶋さん名言すぎる(;´Д`) このあたりの桐嶋さんの台詞回しがいい。
YOKOZAWA「途中で放り出したら、許さないからな……」
KIRISHIMA「・・・了解」
もう少し後日談も見たかったけどとりあえずハッピーエンド!末永くお幸せに\(^o^)/
Cパートで横澤さんの恥ずかしい写真公開w
<バレンタイン編>
横澤「自分用に日和と作ったんだ。仕方ねえからやるよ!」
ツンデレwww 桐嶋にチョコを渡す女達に嫉妬していたところなども良かったw
主人公のライバル役から一転してテンプレートな萌えキャラになりつつある気が(ノ∀`)
桐嶋「嬉しいなぁ、ありがとう。」
桐嶋は相手を弄るのが大好きな悪戯な性格かと思えばこうやって突然素直にもなってこの緩急が凄い。他の組含めて登場人物の中では一番歳のキャラだと思うけどそれ故の味や強みある。そして横澤さんは今後これに振り回され続けるとw
高野「回りくどいやり方してんなよ……バーカ──」
バーカと言いつつも凄く嬉しそうな高野さんが良かった!
なんだかんだで律が自分のためにしてくれた事はなんでも嬉しくなってしまうそんな高野さんがいい(・∀・) 律高野編は今回はほっぺにキスだけだったけどエピソード的にもその方が口よりも良い雰囲気でいい演出だった。一期最終話の名場面を思いだす。
そんなこんなで『劇場版 世界一初恋~横澤隆史の場合~』完。上でも書いたけどTV版ではそれ程好きじゃなかった横澤さんメインでまさかここまで心を掴んでくるとはと驚いた。この原作小説の執筆者は別の方らしいけど中村春菊先生ワールドは本当に凄まじい。
これなら劇場に見に行っていれば良かったなと思ったけど、劇場でこの映画を見ててニヤけている姿を目撃されたらやばいのでまぁこれで良かったのかなともw
![]() | 劇場版 世界一初恋~横澤隆史の場合~ 限定版 [Blu-ray] |