ハナヤマタ
- 2014/09/23
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容姿も成績もごく普通である14歳の女子中学生関屋なるは物語の主人公のようになることを日々憧れながらも悶々と平凡な日常を送っていた。そんなある日なるの前に不思議な異国の少女が現れてなるに言う「私と一緒に、よさこいしませんか?」───
私と一緒によさこい、しませんか?
全体を通して小出しの波が多すぎてもう少しキャラの愛着を高める日常描写がほしかったり真智を引き入れるのを早めて最後の波の前に緩やかな流れを作ったりしてほしかったとは感じたものの、最後の波と物語の纏まりは良く、なるを始めとする各キャラの成長と変化もよく描けていたと思うし終わり良ければと視聴後の感覚もなかなか良いものだった。
この作品の特徴の小さなシリアスの波に関しては完全な緩い日常を期待して見始めていたらまず合わなかっただろうけどきららフォワードは夢喰いメリーのイメージが強かったので個人的にそのあたりのギャップに意表をつかれたということはなかった(笑)
作風自体もこれはこれでいいんじゃないかと思う。ただ上記したように1クールの間にひっきりなしに小さな波が続いたのでそういう展開をするために日常の中でキャラの愛着を深めるという部分が少々弱かった印象もあって(例えば真智などは仲間になるのも遅くそういうものは弱かった)、勿論ストーリーの中でそれをしたのがこの作品でもあるのだけど、そのあたりの引き込みは個人的に弱かったかな。
あと最終回の舞台は踊っているところをちゃんと映像化してほしかった。あの踊りはOP映像を見ても綺麗で惹きつけられ良いと思うからこそそう思った。
キャラについて、なるは失敗が多かっただけに作品を通してその成長を一番よく描けていたし周りの皆がなるに支えられてきたということを最終回で告白するところも良かった。多美お姉ちゃんはいろいろ素敵だった。それからヤヤのツンデレ(デレの割合が大きい)やチョロさは面白かったw でも多美やヤヤの魅力を描くにはやはりもっと日常がほしかったなと。
そんな風に少しダメだしのようなものが目立ってしまう総評記事にはなったけど、それはどちらかと言うと途中まで持っていた印象かもしれない。最初に書いたように終わりよければ全て良し、最後の大きな波でそれまでの小さな波も全て上手く纏めていたのでそこを見ると作品としての纏まりがぐっと良くなると思うし途中までの感覚とはまた違ったものになると思う。
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OP「花ハ踊レヤいろはにほ」 ED「花雪」
いろはにほぱーっとぱーっとはれやかにーハイッ!
OPは曲映像共に一回見ただけで引き込まれる良いセンスだった!(^ω^) なんと言ってもサビの歌とダンスが素晴らしかったけど(ハイッ!でなるのズッコケを入れるところなどもw)、”ゆーめはーゆーめはー♪”のサビ前の静けさのあるパートも好きだった。海岸沿いの街を舞台にしたのもOP映像が映えて合っていたと思う。
さくらのかぜーがー♪
EDも良い曲だったと思うしこのアニメは主題歌の面が特に強かった気がする。大坪さんは他のアニメ主題歌を見てもこっちの面で割と力を発揮するタイプだなと思う。
<主な出演声優>
関谷なる:上田麗奈 ハナ・N・フォンテーンスタンド:田中美海 笹目ヤヤ:奥野香耶
西御門多美:大坪由佳 常盤真智:沼倉愛美 サリー先生:豊口めぐみ 大船勝:小山剛志
なる役の上田麗奈さんはてさぐれでモブ子をやっていた方ということで、てさぐれの続編も決まったらしいし次に見るときはアレを”なるの人”だと思うことになるのかと思うとw
ハナ役の田中美海さんはWUGでも一番記憶に残る演技をしていたと思うけどそういう人はやはり次も出てくるのだなと。ってかヤヤ役の奥野香耶さんもWUGの人だったのか(゚д゚) これは今知った。そちらでは少し印象が薄かったけどこれでヤヤちゃんの人と覚えた(笑)
多美役の大坪さんは歌は良かったけど正直少し無理があるんじゃないかと思った時もあるw まあ器用なタイプではないので、ゆるゆりの演技などは凄くいいんだけど。でもなんだかんだで慣れたし多美お姉ちゃんも魅力的だったのでこれはこれでいいかとw
真智役の沼倉さんは流石の安定感。メインに新人声優などが多かった作品なので少し違ったものを感じさせた。
個人的なこのアニメの評価 C
緩い萌え日常系が好みの自分からすると物足らなかった面などもあったけど最後の纏まりは良くキャラの成長も良く描けていて全体的な物語としては良くできていたと思う。