バディ・コンプレックス 完結編 -あの空に還る未来で-
- 2014/10/01
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70年の時を経て復讐の鬼と化したビゾン・ジェラフィルはクーデターを起こしゾギリア軍を掌握し渡瀬青葉に最終決戦を挑む。「さあ始めよう、この時を70年待っていたのだから」──。
コネクティブヒナァァァァァ!!!
連合とゾギリアの和解、青葉と雛のタイムループの解除、全て丸く収まったラストだったけど何気にそれはビゾンさんの活躍があったからこそでビゾンこそ救世王だったのかもしれない。と、中の人的にノブナガ・ザ・フールのラストをちょっとだけ思い出したw
まぁそれはどうでもいいとしてこの完結編について、おそらくは分割2クールで二期をやるはずだったものを商業的理由などで急遽取りやめて無理やり二話で纏めてしまったというもので、それでも完結編を放送して締めてくれたことを良しとすべきか二期の製作を放り投げてしまった姿勢を悪しとすべきかは複雑なところ。
個人的にはこのアニメはタイムループ・パラドックスや独特なシステムなどで最近のメカものの中では面白い方だと思っていて二期も割と楽しみにしていたので、また最初から決まっていた二期を無理やり止めたのだからやはり後者の感覚の方が強い。今後もこういう風に予定していた続編を流してしまう作品が増えるんじゃないかと業界の姿勢に憤りを感じる。
小言はそれくらいにして。
この完結編は1クールの内容を2話に纏めたのだから当然だけど物凄く巻いた展開だった。しかし細かい部分に疑問はあるにしろそれにしては流れ自体は破綻していなく楽しめ、最初から最後までクライマックスというようなテンポの良さと盛り上がりと物語の核心だけを見れるという感覚は怪我の功名ではないけどこれはこれで面白いと思うところもあった。
なので見終わってこれを1クールでやってくれればと思うのと同時にこの2話の内容を伸ばしたものを1クール延々と見ても、むしろこのテンポの良さはよかったのではという両方の気持ちがあった。劇場版くらいの尺で120分くらい使えればベストだったのかもしれない。
そう考えると尺はもう少しほしかったにしても二期を止めて特別編展開にした判断も一概には間違っていないのかもしれないと。ただ一期の頃から作っていたキャラの相関関係や本来もう少し膨らませそうだった青葉や雛と周囲の人物との過去と今の接点などを考えるとやはりこれでは足りないし普通に二期をやればもっといい作品になったかもとも思う。
最後に元の場所に戻った青葉と雛、またあそこから無限のループが始まるのか、それとも全てを経てたどり着いたあそこからは歴史の流れは別の方向に進んでいくのか。
(※追記)頭を整理したら青葉と雛はそれぞれ別の場所に戻ったのか。全てを知っている雛は一緒に研究していた青葉の元へ、全てを知っている青葉は何も知らない雛の元へ、そのあたりはもはや平行世界のような時間軸になっているのかな。
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OP「UNISONIA」 ED「あの空に還る未来で」
<主な出演声優>
渡瀬青葉:松岡禎丞 隼鷹・ディオ・ウェインバーグ:内山昂輝 弓原雛:早見沙織
倉光源吾:速水奨 レーネ・クラインベック:藤村歩 リー・コンラッド:杉田智和
アルフリード・ガラント:森川智之 ビゾン・ジェラフィル:櫻井孝宏
個人的なこのアニメの評価 B
完結編は詰め込みすぎではあったけどそれ故のテンポの良さはあったし破綻もなかったので作品として最後まで楽しめた。ただディオとの絡みが少なかったところは不満かなw
ロボものとして良い意味でオーソドックスなところもありそれだけではなくそこにタイムループ設定やカップリングシステムなど独特な世界観が絡む面白い作品だったと思う。
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