魔弾の王と戦姫
- 2014/12/25
![魔弾の王と戦姫 第1巻 [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/71xsmeZhSEL._SL180_.jpg)
ブリューヌ王国北部の辺境アルサスを治める伯爵ティグルヴルムド=ヴォルンはブリューヌ王国とジスタート王国が両国の国境付近で激突したディナント平原の戦いで味方の逃亡を手助けする為に七戦姫の一人エレンを討ち取ろうとするものの失敗し彼女の捕虜となり・・・
ぼっちゃーん ぼっちゃーん
最初こそはこれMF文庫にしては何か違うなという風にファンタジー戦記の世界観や雰囲気に興味を惹かれたところはあったのだけど、なんだかんだでMFアニメだなぁと(;^ω^)
戦争の全体像や流れの描き方などなかなか力のあった作品なのかなとは思うけど相当速いペースで”原作のダイジェスト”的にしてしまった構成がそれを殺してしまっていた。
全体的にあまりにもペースが速すぎるためにキャラ名も土地の名前も勢力図もなかなか頭に入ってこなくてアニメ外の部分ではあまり積極的に情報補完をしない自分としてはなかなか全体図が頭に入ってこなかった。本で読んでればこういうことはなかっただろうし少なくとも公式HPなどで情報を補完する必要はあった作品だと思う。
そういう背景があったので場面毎に本来は伝わるべき臨場感が薄かったと感じるし戦姫の戦闘力が高すぎて一般の兵がいらないんじゃないかと思ってしまったりもした(もちろんそんなことはないんだけどダイジェストな展開とあっさりした戦闘演出がそれに拍車をかけた)。
サービスシーンも入れるんだけどそれがいかにも取ってつけたようなものだったところも良くなかった。裸で遭遇しても次の場面ではそれによる関係の変化や心情の揺らぎなどもまるでなく唐突にエロが入ってそれが何もなかったかのようにさらっと流される形が多くこれぞまさにとりあえず入れただけのエロシーンというか、それが凄く安易に感じて作品を安っぽく見せてしまっていた。エロを入れるのが悪いというわけではなく組み込み方が気になった。
キャラは侍女のティッタが健気で可愛かった。リュドミラもなかなかいいキャラ。ティグルさんはだんだんToLoveるみたいになっていったけどあのままいくと作品が変わるんじゃw 主題歌に出てきていた戦姫が本編ではまったく出てこなかったりワープしてきて乳を揉まれて帰っていっただけで役目が終わりだった戦姫もいてそのあたりもどうだったのかなと(笑)
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<主な出演声優>
ティグル:石川界人 エレオノーラ:戸松遥 ティッタ:上坂すみれ リム:井口裕香
リュドミラ:伊瀬茉莉也 ソフィーヤ:茅野愛衣 アレクサンドラ:小松未可子
ルーリック:興津和幸 マスハス:飯島肇 バートラン:菅生隆之 レギン:藤井ゆきよ
個人的なこのアニメの評価 D-
きりのいいところまで描きたかったのだろうけど明らかに尺以上の範囲を描いてしまい話がほとんどダイジェストになってしまった。2クールは必要だっただろうし本当ならこういう戦記ものは昔のアニメのように1年くらいかけてやる方がいいんじゃないかとも。