劇場版 名探偵コナン 異次元の狙撃手

うーん…見る前にネットで相当高い評判を目にしていたので久々に初期時代のベイカー街の亡霊や天国へのカウントダウンみたいな面白い作品がきたのかなと期待してたんだけど期待しすぎたのか実際に見てみると思ったよりも微妙だった。

コナンの人間離れしたアクションシーンなんかは劇場版の見所として素直に捉えているしそれ自体は楽しめたんだけど肝心のシナリオ面、流れに事件の内容と推理と犯人との戦いがあまり面白くなかった。

最初にコナンが犯人を目撃してカーチェイスの銃撃戦から入ってしまった時点で全体的にもはや推理という雰囲気ではなかったし因縁もない犯人が子供を人質にとって拳銃を武器に直接的に脅すというクライマックスも初期のコナン映画から見ると盛り上がりに欠けた。

上記した劇場作品やその他の初期作品は劇場版ならではのドラマッチックで絶対的なピンチがクライマックスにあってそれが展開に感情移入させたんだけどそういう要素も弱かった。

本編でも明かしていない沖矢昴の正体を確定させたことに最大の視聴者サービスと意味がある映画だったけど悪く言えばそれだけになってしまった感もあるしそれにしては中途半端だしならばそっちの面に焦点を当てて昴中心の話にでもしてもらいたかった。

一つ意外だったのはジェームズが昴のことを知っていたという事実で何気ないけどこの情報は完全に予想外で個人的な本編の推理ももう一度考え直さないといけないのかなと思わされた。そこは意表をつかれて面白い情報だった。

名探偵コナン テーマ曲集 ～THE BEST OF DETECTIVE CONAN～