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【うみねこのなく頃に】終わりから数年経ってようやく

うみねこのなく頃に散 〜真実と幻想の夜想曲〜(通常版)

最近久々にうみねこのなく頃にBGMを聞いていたらその後考察などはどうなったのだろうとふと思って検索してみたらいいサイトにたどり着いてそこの解釈を見たらいろいろ腑に落ちなかった点などが納得できてようやく作品として完結できた。

うみねこは各epの個別の謎は解けたし動機が納得できないとかそういうことは思ってなかったけど、メタと現実が入り乱れて複雑な物語全体の構造や結末及び作品全体の意味というものがどうしても理解しきれなくてモヤモヤしたまま頭の中で完結できなかったけど奇しくも数年経った今それを解説してくれるところに流れ着いてそれがスッキリした。

この解釈だと各epそれぞれの意味というものも分かるし最後の戦人が黄金郷に加わる場面も腑に落ちて綺麗。またうみねこが真相を完全に明かさないまま終わったこともこれを十八の苦悩と葛藤と謝罪の物語として捉えれば理解できた。

各epは一部を除いてメタ的な会話も含めて現代の十八達の書く物語であると捉えれば構造はシンプルになるし意図も捉えやすい。ep2の「そなたは無能だ」の赤字も未来の戦人がこの頃の戦人に後悔の念を持って書いた創作だからと考えればあそこで赤字が使えることにも納得がいく。ただそれだと十八はep1のボトルメールの情報とep3の未来の断片的な情報だけで全てを理解したことになるのでそれができたのかは難しいと思うけど。

個人的に当時一番理解できなかった部分は嘉音と朱志香の恋愛という面だけどここはヤスを男と疑うことや朱志香を特殊性癖と疑うよりもそもそも二人の恋愛など存在しなかったと解釈すればよいか。嘉音というキャラは厳密にはいたのかもしれないけど基本的にはトリックとヤスの存在を解き明かすための創作中の鍵としての意味しかなかったのだろうと。

そんなこんなで、当時はあの終わり方だけは…と思った作品だったけど解説してもらってようやくいろいろな部分で納得がいって自分の中でも完結できた。もちろんこれも正解という保証はなく違う角度からのツッコミの余地がどうやっても絶えずお前がそう思うなら(ryと言われるところが難しい作品ではあるけど。自分が納得できるところまでいければひとまずは。
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コメント

うみねこの真相はコミック版で完全に明かされましたよ
「彼女」の事件に至るまで日々が幻想無しで描かれました。
どこまでネタバレしてもいいのか…

一応嘉音と朱志香の恋愛は存在します。
ヤスの心に三つの恋があったというep6の描写は真実を元にしています。
「彼女」は戦人が去った後、いっそ男に生まれていれば、と思い、定期的に男の格好をしては、男のように振る舞っていたそうです。

朱志香は、嘉音の正体を理解していなかったみたいです。
胸の詰め物を外して体型を変え、化粧を落として、口調と声音を変える。
さらに源治や熊沢たちに口裏合わせを頼んで別人だと証言してもらえば、意外と同一人物と気づかれなかったとのこと。
朱志香の嘉音への想いを知った「彼女」は、もう一人の自分が愛された喜びを感じる一方で、
その時には自分の素性を知っていたので、近親同士で惹かれあう右代宮一族への嫌悪と絶望も感じていたようです。

ep2の嘉音が、自分は家具だからと、朱志香の告白を断ったシーンは現実にあった事みたいです。
つまり、恋の決闘で嘉音が敗北した描写も真実を元にしていたんですね。
これで戦人が帰ってこなければ、譲治への想いが勝者になっていたと。

ネタバレはここまでにしておきます。
もし他の謎にも興味があるなら、ぜひコミック版を読んでみてください。
個別のトリックが解けてるなら、ep8の5巻くらいから読んでも問題ないかと。
作画がとても素晴らしいので、1巻から読んでも損はありませんが、さすがに全巻買うと値が張りますしね。

河原さん

コメントと補足どうもです。
この作品はネタバレしてもらっても問題ないですよ。
むしろ当時はどれほど答えを臨んでいたことか(笑)


>一応嘉音と朱志香の恋愛は存在します

なるほど。つまりゲームの中で嘉音の勝利の目が常になかったのは現実でも二人の恋愛(恋の芽)はあったけどゲームの前に既に敗北が決まっていたからなのですね。嘉音の朱志香への想いは恋にまでは至らなかったようですが恋が叶わない辛さは誰よりも分かるので黄金卿でその恋を叶えてやろうという意図もあったのか。そのあたりの詳細が気になります。

>もし他の謎にも興味があるなら、ぜひコミック版を読んでみてください。

コミックス版の評判は耳にしますがゲーム以上に踏み込んでいるところが多いようですね。情報ありがとうございます。ep7と8くらいは機会があったら手にとってみたいです。

ネタバレ許可が出たので、もう一つ。
ep1~ep4までのゲーム版はベアトが生み出した物語です。
ただメタ世界に関しては、どこまでが「彼女」の記したもので、どこまでが十八たちが書き足したものか曖昧です。
なにしろベアトには、事件から十二年後の緑寿を描くことは不可能ですからね。
少なくともep4の戦人が明日夢の実の子でないという情報は、「彼女」が記したものみたいです。
またep3の戦人とベアトの論争は、もう一度戦人とミステリー談義をしたいという願望の表れだったとか。

「彼女」は犯行を決意して以来、幾通りもの六軒島の惨劇を記しました。
それは運命に追い詰められた「彼女」の憂さ晴らしであり、
犯行計画書であり、懺悔であり、誰かに理解してほしいという叫びでした。
だから絵羽が主犯であるように描いたep3も含め、
全ての物語を一定のルールを解いて推理すれば、自分が犯人とわかるように書いて、海に流しています。
「彼女」と嘉音を同時に視認できるのは共犯者のみ。
黄金の蝶や魔女一味が見えるのは、犯人と共犯者と30分以内に死亡する人間だけ。
またep2や4に登場した生身のベアトは、「彼女」の変装です。 伏線として「彼女」と同じ個所に片翼の刺青が入っています

ep1~ep4において、戦人、譲治、朱志香、真里亜が比較的優遇されていたり、
終盤まで生き残る事が多いのは、「彼女」の心情の表れですね。
特にミステリーが得意だった戦人なら、自分の犯行と想いに気づいて止めてくれるのではという期待があったので、彼は必ず終盤まで生き残らせました。
それでいてep4では、戦人は自分との約束など忘れているだろうという諦観と絶望も綴っていますが。

また使用人として、あるいは源次を通じて得た情報を元に、
右代宮の大人たちの罪や汚い部分を描いたのは、彼らに対する嫌悪と恨みからでしょうね。
それでいて彼らの良い部分も描き、家族間での和解も描いてる辺りに複雑な心境を感じますね。

十八は戦人としての記憶(現実での惨劇も含めた)と
ボトルメール(世に出ることなく幾子の手に渡った物も含めて)で、真実に至りました。
現実での惨劇は、ep7でベルンが見せた真実です。
ep5以降は、十八たちが描いた物語で、「彼女」への贖罪であり、緑寿へのメッセージだったという事みたいです。
ただep7と8に関しては、どこまでが創作の物語だったのか曖昧で、
ベルンとラムダが本当に超常の存在であったように描写しています。

個別トリックの真相に関しては、ep7の7巻とep8の2~6巻に完全な答えが出ています。

追記
赤字には、現実世界でも通じる真実とゲーム盤でしか通じない真実があります。
これは個人的な解釈ですけど、ep2「そなたは無能だ」の赤字は、ゲーム盤の戦人に向けたゲーム盤のみの真実だと思います。
実際にゲーム盤の戦人は事件の謎を何も解けないまま魔女に屈服してますしね。
ep2は十八が戦人の記憶を取り戻す前に世に広まってるので、十八が手を加えることはできなかったはずですし。
ep2は、ベアトの戦人に対する愛憎の憎しみの方が濃く出た物語の印象がありますので。

十八の入手したボトルメールの中には、作中にゲーム盤として公開されなかったものが含まれていたようです。
ep7とep8は、その未公開のボトルメールの情報を元に構築した物語の可能性が示唆されています(だから本来なら十八(戦人)には知りえないはずの情報が記されている)

ベルンは、幾子が飼ってる黒猫を触媒にした幻想であるかのような描写がある一方で、
原作者自らが、ひぐらしがなく頃にの「古手梨花」が賽殺し編で、「ベルンカステルの魔女」と語った数多の世界を渡った梨花のもう一つの人格、賽殺し編で人間としての生を選択せずに魔女としての存在を選択し、「カケラの海」をさまよううちに、梨花(ベルンカステル)の最悪な性格部分だけが結晶された存在、と語っています。
このためep4やep6、ep8での緑寿の旅は、創作の一部、平行世界での体験、上位世界のベルンが見せた夢など、どうとでも解釈が可能です。
少なくともep4で緑寿は、さくたろうが手作りではなく、市販のぬいぐるみというベアトも知らなかった真実を知りましたが…(だからエンジュには、さくたろうを蘇らせることが可能だった)
またep7とep8は、十八たちの真実の情報を基にした創作とも、実際に上位世界で行われた物語とも取れる描かれ方をしています。

まあ、詳細は漫画版のep8を読むのが早いわけで、あんまり長々と書いても無粋だったかなと、少し反省…

河原さん

>ただメタ世界に関しては、どこまでが「彼女」の記したもので、どこまでが十八たちが書き足したものか曖昧です。

ep2以降は十八達が書いている話なのかなと思っていましたが、ep1だけがボトルメールだとしたら情報量が足りなすぎるのでそのあたりはよく分からないところですね。後に書かれているようにヤスが書いたいろいろな空想epが元なのかもしれませんね。


>ep5以降は、十八たちが描いた物語で、「彼女」への贖罪であり、緑寿へのメッセージだったという事みたいです。
ただep7と8に関しては、どこまでが創作の物語だったのか曖昧で、
ベルンとラムダが本当に超常の存在であったように描写しています。

ep5以降なんですか?なんだかまた分からなくなってきた。ep5~6まではベアトへの鎮魂でep7以降はエンジェへのメッセージだと思います。現実の部分はep8の一部分だけでしょう。もちろんエンジェが実際に事件の調査をした部分も含めてところどころは現実と一致する意味のある描写なのだと思いますが。

>十八の入手したボトルメールの中には、作中にゲーム盤として公開されなかったものが含まれていたようです。

なるほどこれは重要な情報ですね。これならep2~4は他の理解者(いくつかのボトルメールから真実に至った者)が作った話にメタ世界が絡んだと見ることもできますし十八達が作った話はep5以降というのも納得できる気がします。

>ベルンが見せた夢など、どうとでも解釈が可能です。

ベルンはうみねこ世界においては幾子の猫がモデルでしょうしひぐらしのベルンカステルの特性を持っているのは単なるオマージュのようなものでしょう。

>現実での惨劇は、ep7でベルンが見せた真実です。

総合的な情報を考えるとおそらくこれが正解に最も近いのでしょうが、それでもこれも確定ではないというのがうみねこという作品の特性でもありますね。あれはあくまでベルンの推理にすぎず実際に何が起こったのかはどうやっても分からないのだろうと。まあルドルフ・キリエが絡んでないことはエンジェのメタな場面を見ても想像できませんが。

>まあ、詳細は漫画版のep8を読むのが早いわけで、あんまり長々と書いても無粋だったかなと、少し反省…

いえこちらこそどこが分かっていてどこが分かっていないのかなど上手く整理できずに申し訳ないです。うみねこ談義はもっと旬な時期にしてみたかったですね。そうやって外部でも盛り上がれる作品にしたところはうみねこの凄いところだと思います。

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