下ネタという概念が存在しない退屈な世界
- 2015/09/20
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下ネタという概念が存在しない退屈な世界 (2015/7~9)
「公序良俗健全育成法」の制定により、性的な表現が全面的に禁じられてから10数年。執拗なまでの法整備と超小型情報端末PML監視システムの確立により、世界で最も健全な風紀を手に入れた日本という綺麗な国。これは下ネタという概念が存在しない退屈な世界に戦いを挑んだ少年少女達の物語である─。
引き剥け!君のセクスカリバー
いやー面白かったw こういうタイトルの作品は事前の予想に反して面白いことが多いけどこのアニメも当初の予想を大きく上回った面白さと酷さで魅せてくれたw
最初はただ下ネタを並べるだけだと一発芸的に終わってしまうと思っていたけど(生徒会役員共みたいにそれで回せる稀有な例もある)このアニメの良かったところは下ネタそれ自体よりも作品全体で世界観とストーリーを全力で作りきっていたところで、意外と動いていた物語は勿論、OP・EDからナレーションまで作品性を深めて面白くしていた。
あれでしっかりと物語になっているところが酷いというか凄かったしOP・EDもそれだけで見るのが面白かった。主題歌は序盤作品を見る楽しみにさせるという意味では重要でそこでテンションを上げられるか飛ばされてしまうかでも本編への印象が変わってくるものだと思う。
それから現実世界にリンクする点がある法規制や世界観の末路をあくまで面白おかしく描いていたところも現実の方々の話題を知っていると面白くて「日本という綺麗な国」という言葉も「美しい国、日本」が行き過ぎた姿を微妙に揶揄している感じがあって面白かったw
下ネタもこれだけ入れてよくストーリーの会話が成立するなと感心する場面が多々ありそれ自体のセンスも良かったんじゃないかなと。声優も頑張っていたしびんかんちゃんや轟力先輩の小ネタやアンナ先輩・早乙女・不破さんの強烈なキャラもインパクトがあった。
後半群れた布地編になってからは若干落ちた部分もあるかなとは感じたけど解決編の11話の勢いと盛り上がりは最高であれが一番好きな話だったかもしれない。頂の白が「私の勝ちだぁー!」とアンナ先輩に飛び掛った場面の構図の酷さはずっと忘れないと思う(ノ∀`)
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S.O.X!! S.O.S!! 今こそせいせんのとき
OPの雰囲気が癖になって毎週楽しみだった。最初の哀愁の漂う雰囲気も好きだしテンションを上げる熱さがあるところも好きだった。最後の引・き・剥・けー!君のセクスカリバーのところは酷い絵なのに格好いい締めというのが微妙にムカついてそれが大好きだったw
あっせいなんて~♪
EDも良かった。酷い歌詞に上坂さんの歌い方が面白かったしキャラ達の動きも印象的だった。びんかんちゃんとチンアナゴを使ったのも上手い演出だったと思うw
<主な出演声優>
奥間狸吉:小林裕介 華城綾女:石上静香 アンナ・錦ノ宮:松来未祐
不破氷菓:後藤沙緒里 早乙女乙女:新井里美 轟力雷樹:三宅健太 鼓修理:堀江由衣
月見草朧:上坂すみれ びんかんちゃん:小倉唯 頂の白:成田剣 ナレーション:速水奨
狸吉役の小林さんは良いツッコミっぷりだった。2話のお・ま・んのところでギモチイイ~みたいな演技があったけどそこからファンになってその後の演技を楽しませてもらった(ノ∀`)
華城先輩役の石上さんも下ネタ台詞だらけの難易度の高いミッションを見事にこなしていた。二年目くらいでこういう役もこなせると今後に幅が付いてきていいんじゃないかな。
松来さん後藤さん新井さん三宅さんあたりは流石の風格でこのあたりの配役も上手い作品だった。びんかんちゃんの配役は小倉唯ちゃんに何させるんだとそういう面白さもw
速水さんは声が格好いいのでそれだけでギャグ度が増すという反則的な配役。最後はナレーター自らが変態で出てきたけど速水さんでこういう作品というといぬかみを思い出すw
個人的なこのアニメの評価 A-
予想以上の酷さと面白さだった!下ネタのセンスもあったけどそれ以上にアニメ作品として演出も含めた全力で作り上げた世界観が大きかったと思う。ガガガ文庫系はアニメでけっこう良い印象を残すことが多いなと最近株が上がっている。
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