Charlotte(シャーロット)
- 2015/09/27
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Charlotte (2015/7~9)
ひくなっ!
途中まではペースがやや遅いかなという感覚はあったけど悪くは無くキャラにも割と愛着が沸いてきてなかなか楽しめた。ただタイムリープが出てきて以降いろいろ噛み合わなくなったなという印象で終盤の方は感じるままに見る分には話自体はつまらなくはないんだけど穴や納得いかないところが目に付いてもう少しなんとかならなかったのかともどかしかった。
タイムリープがよくないと思うのはあれによって有宇と奈緒の絆が深まった部分が無かったことになってしまったことで、勿論有宇の中ではそれがあったからああいう気持ちが生まれたわけではあるけど奈緒が有宇に気持ちを寄せる一番大切な部分が失われてしまった。
あの展開がなければ奈緒の兄もどうなるんだとなるしミュージシャンの人もなんのために出てきたのかということになる。歩未が助かったのはいいことだけどそこは巻き戻しをせずに乗り越えさせていくべきだったのではないかと。
あとはタイムリープ以降乙坂兄達が出てきて話がそちらに移っていったわけだけど途中までずっと生徒会サイドでやってきた話が急にそちらにいってかつ超能力組織サイドを描ける時間もほとんどなかったものだからその局面の転換についていけなかったしその構成によって生徒会としての物語の魅力も超能力組織としての物語の魅力も互いに足を引っ張り合って相殺してしまったという印象がある。テロリスト組織みたいな展開も入ったのでなおさら。
ただでさえ1クールという短い尺なのにこれだけの要素を詰め込むのは無茶だと思う。終盤の内容だけ見るなら途中までの話の尺が長すぎて組織の掘り下げが甘かったし途中までを見るならタイムリープ以降の終盤の展開は別の作品のようでそれまでのキャラへの愛着もあまり生きない、そんな風に物語の前半と後半の構成が上手く噛み合っていなかった。
麻枝さんの作品はよく分からないけど何か惹き付けるものはたしかにあると思う。この作品でもそんな雰囲気はあった。ただゲームとの尺の使い方の違いが構成に致命的に出ているのかなというのがここのところのアニメ作品での印象でもある。
それからこの作品はAngel Beats!がネットで叩かれた反省を生かして作ったということだけど客観的に見るとAngel Beats!の方がまだ纏まっていたというか一つの道筋はあったかなという印象で自分もネットで感想を書いている人間だからなんだけどネットの評価なんて気にしない方がいいんじゃないかと。
ただ個人的にはAngel Beats!よりもCharlotteの方がキャラに愛着を持てた分良かったと思う部分も多いのでそういう意味では前作品で多すぎたキャラを減らして焦点を当てるキャラを搾るという反省は生きていたところもあるんじゃないかなと。上で書いたように後半は結局多くなってキャラも展開も絞れていなかったけど。
キャラクターは高城はなかなか好きだったしヒロインは奈緒もゆさりんも歩未ちゃんも可愛かったのでまあそれだけでも良かったかな。ゆさりんは物語上上手く機能していたか微妙だけどw 高城も実家に誰も居ない話の掘り下げは結局なかったな。奈緒は告白された時に赤面デレを見せない珍しさが印象的だった。
有宇の精神は割と等身大で最後まで凄い人間にはならなくてだからこそあの流れで精神がもたなかったけど俺TUEEEや勇気溢れる主人公が多い昨今では新鮮なキャラでもあった。
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<主な出演声優>
乙坂有宇:内山昂輝 友利奈緒:佐倉綾音 高城丈二朗:水島大宙
西森柚咲/美砂:内田真礼 乙坂歩未:麻倉もも 乙坂隼翼:小野大輔
奈緒役の佐倉さんはひくなっ!や二話の透かし撮り魔への煽りなどらしい演技を見せていてだからこその配役なのかなと感じたw 地味な部分かもしれないけど最終話で有宇と接する場面の感情の込め方が凄く良かったと感じてああいう演技も持っているのだなと。
高城の水島さんも受難役でいい雰囲気を出していた。内田真礼さんのゆさりん演技もごちうさのシャロのカフェインハイテンションみたいな可愛さと安定感があったw
麻倉ももさんはこれが初めてだったけどミューレのスーパー声優らしくそっちの筋では有名でもあったらしい。なのです~♪な歩未ちゃん演技は印象に残ったし今後の活躍に注目。
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