すべてがFになる

深夜アニメ界では珍しい１クールを通して１本の謎解き、クローズド・サークルを舞台にする本格派なミステリーで面白かった。同期の『櫻子さん』は日常生活の中で起こる小さな事件を次々に解決していく社会派ミステリーなのでジャンルとしてはこちらの方が好み。

『Another』や『六花の勇者』も１クール１本の題材だったけどあれらは若干特殊なのでやはりこの界隈では珍しい正当派なミステリー作品だった。しかし１００％ミステリーというよりは半分は哲学作品だった感じもするので一概に正当派とも言えないかも。

哲学は理解できなかった部分も多くて動機の部分は最後まで自分の中でしっかりとした筋道を立てられなかった。そういうところも読み解いてこそのこの作品だとは思うけど密室のトリックは面白かったのでそれだけでもなかなか楽しめた。

密室は入った手段は分かったけど出た手段が分からなくてトリックが判明した時はなるほどと。推理ものは考えたとおりにならないで予想外の答えが出る時が一番面白い。

中盤は若干テンポが悪い気もしたのでこの作品に関しては９～１０話くらいに纏めるのがベストだったかなとも。アニメも作品ごとに臨機応変に話数を変えられるといいと思う。



OP「talking」 ED「ナナヒツジ」

＜主な出演声優＞
犀川創平：加瀬康之　西之園萌絵：種崎敦美　真賀田四季：木戸衣吹
新藤清二：咲野俊介　新藤裕見子：小林さやか　山根幸弘：鈴木達央　弓永富彦：佐々木敏
島田文子：日笠陽子　望月俊樹：下崎紘史　長谷部聡：伊丸岡篤　真賀田未来：甲斐田裕子


個人的なこのアニメの評価　　Ｂ-