三者三葉
- 2016/06/28
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三者三葉 (2016/4~6)
さぁ見てらっしゃい
三つ葉のお出ましだ
葉子様!!!!!
いやー面白かった。まんがタイムでも相当前から連載している作品と聞いていて放送前は「なんだか古臭そうだ、今の時代に合うのかな」という事前印象があったのだけど見てみるとそんな心配はなんのその、抜群に安定した内容でむしろそれだけ長く続けられている理由を思い知らされたし日常の中で見せるお手本のような上手いキャラの掛け合わせとギャグの数々は現代きららの基礎になっているのかもしれないとも感じさせられた。
この作品で凄かったのはメインの三人の良さは勿論として新しく出てくるキャラクター達も次々に馴染んでその掛け合いに愛着が持てていくところで話が進むに連れて面白さが増していった。そしてきらら日常系ではなかなか絡ませ辛い男キャラも巧に話に入れてくるのが印象的で山路なんかは女キャラに匹敵して出番が望まれたし若干難アリな優さんも桜を使うことでギャグ方面でコントロールしていたのが上手かった。
そしてなんと言っても葉子様の成長と周囲と打ち解けていく様子が可愛く、葉子様は物語が進むに連れてどんどん可愛くなっていった。
またこのアニメは広く言う日常系の中にも見出せるテーマがあり、最終回を見ても葉子様の成長と仲間との絆というテーマをしっかりと描いたと思える良い纏め方だった。そしてこの先も葉子様達の日常は続いていくと”描ききっていない”ところも好みのラストだった。
ベースを作った原作者も良ければ日常系ならここという製作会社の動画工房も流石で材料を生かす確かな製作能力を感じた。主題歌とその映像の惹き付けは本編を引き立てたし挑戦的なキャスティングもフレッシュなエネルギーを感じさせた。
そしてなにより本編の映像面の演出が素晴らしく、表情描写はもちろん例えばネクタイを結ぶところや髪の毛の動き一つをとっても本当に細かいところまで丁寧に動かしていて、だからこそ原作では4コマだけのネタが流れている物語として膨らむのだと感じた。最終回で変わってしまった双葉を見た時の葉子様の表情、あれ一つでその場面の感情もギャグ性も表現できていたのでそういうところがこの会社が日常系に長けている所以だと思う。
そんなこんなで長期連載の信頼の原作に日常系大得意の動画工房が合わさって非常に良いアニメ化になった。巡り会わせがずれていればまったく別の世界になった可能性もあるしそのあたりの相性なども大切な部分。
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OP「クローバーかくめーしょん」 ED「ぐーちょきパレード」
直球ですわね!
OPは曲のリズムも映像も元気溢れるOPで視聴前のテンションを上げるにもってこい。三人の歌による掛け合いが入る遊び心も面白かったし間奏を入れてその回の内容を少しだけ先取りするところのリズム感もなんだか癖になったw
たくまっしくいきてますーわー♪
EDならではの少ししっとりした雰囲気での三者三様なコンビネーションも良かった。サビの合唱と葉子様ソロの”贅沢できなくても””逞しく生きてますわ”のリズム感が好きだった。
<主な出演声優>
西川葉子:和久井優 小田切双葉:金澤まい 葉山照:今村彩夏
西山芹奈:Machico 近藤亜紗子:鈴木愛奈 薗部篠:桃河りか
山路充嗣:赤羽根健治 葉山光:西明日香 竹園優:渡辺はるか
臼田桜:夏野菜緒 辻一芽:桑山琴音 辻小芽:田中ちえ美
葉子様役は和久井優さん!
アイカツのスミレちゃんでお馴染みの和久井さんだけどこんなところで会うとは、しかも今回も微妙に見た目がスミレちゃんっぽいキャラというのがw 癖のある雰囲気だと思うけどだからこそですわ口調が様になった気がするしEDフルの間奏の「クラスの方とまともに口も聞いたことのない私には」という場面のナチュラルな狂い方なども上手く表現していたと思うw
双葉役の金沢まいさんはほぼデビュー作品のようだけど特長を全開に発揮した堂々たる演技で良かった。照役の今村さんはアブデュオで見たことがあると思うけどこういう雰囲気もいけるんだなと、なかなか好きだったしOPのちょちょちょっとまってというのも良かったw
個人的なこのアニメの評価 A
安定感のある原作に製作が見事にマッチしたアニメだった。最初から凄く嵌ったというわけではなかったけど上に書いたように葉子様の変化や新キャラの絡みが広まることで話が進むに連れてどんどん掴んできた。1クールもので後半からくるというのは珍しい気がする。
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