【PCゲーム】 オトメ*ドメイン
- 2016/09/12

ちょっと、お嬢様、もしかして僕が男だって忘れてませんか?
この中に一人、男がいる!ということで所謂男の娘主人公のゲーム。「男の娘」というワード自体以前はなんとなく苦手だった印象もあるけどヒロインよりもその主人公がとっかかりとなって興味を持ってしまった。これもプリ○ラの某キャラの影響が多少はあるのではないかと思われるけど子供向けアニメでその属性が開発されると考えると恐ろしい(ノ∀`)

湊きゅん!!!
最初からそれが目当てだったけどなんといっても湊くんが可愛かった(^ω^) ヒロインと同等からそれ以上に男主人公を愛でられるというのも今までにはなかった経験で日常掛け合いのニヤニヤを楽しむ萌えゲームとして各場面の楽しみどころが二倍に増えたようなお得感があった。定評ある色気はもちろんエロシーンも湊くんの喘ぎ声が一番エロかった気がw

湊は中身は予想以上に男で、もっと中性的な性格や女の子的性格を期待していた人からするとそのギャップでガッカリさせられたと思うけど個人的には外見の可愛さと中身が男のギャップは特徴的で良かったと思うし共通ルートで我慢が限界に達してしまった「境界線上の湊くん」みたいな話が特に面白かったのでそういうところも嫌いじゃなかった。
湊のそういうところはお笑い的にプラスにもなっていてひなた編ではひなたのロリ巨乳を褒め称えて風莉と柚子のおっぱいをdisっておいて他編ではおいその発言はどこへいった状態なのは笑ったし柚子編で「何を言ってるんですか。大きいお尻最高─」と口を挟んで怒られていたところなども面白かったw 風莉が「着替えをチラチラ見ているところが素敵よ♪」みたいに言っていた場面の面白さも湊の男性面があってこそ。
優柔不断でヘタレなところとけっこうクズな一面が見えるところはあって前者は風莉ルートで後者はひなたルートでそれが発現したけど優柔不断なところに関してはこれはヒロインが湊を攻略する話なんだと割り切ればそれ程気にならなかった。どのルートでも女性側が湊を落とすという流れだったので。ひなたには酷いことしてたなとは思うけど(;´∀`)
電車で男から痴漢を受けた話や前の学校で男から告白された話が入って『男に告白するんだから特殊なんでしょうね!』という怒りのモノローグが入った場面も笑った。さり気ないけど「告白の勢いに流されたらどうなっていたか・・・」みたいな男でも流されてしまい受け入れる可能性が0ではないことを示していたあたりはプレイヤー層へのファンサービスか(ぇ
<シナリオ>
シナリオについては個別編に入るとまあ普通という感じだけどこれはシナリオゲーというよりはキャラゲーの分類に入ると思うし可愛さを楽しめればいいのであんなものかなと。
共通ルートは特徴的な設定故の序盤のインパクトの強さがありイベントも面白くテンポも良くクライマックスの湊の涙のパートも良い盛り上がりになっていたのでそこまでの評価が特に高い作品かな。なのでもう少し共通編のイベントが長くてもよかったかなと。
あと触れておきたいのは各編エピローグの読了感の良さについてで、それは主人公に声が付いていることで”二人の幸せな掛け合い”を見送って終われるからだと思う。片方に声がなくても同じやり取りではあるけど声があるかないかでは大きく違うものだと今回感じた。フルボイスの男の娘主人公という設定がそんなところでも生きていた。
<映像・音楽・システム>
映像面は立ち絵もCG作画も今までにやったこの手のゲームでもトップクラスに可愛かったしところどころに入るSD演出も良かった。あのSD演出はなんとなくゆずソフトの作品を思い出すなと思ったけど同じ方が作成しているようで。
主題歌含めて音楽演出もいい作品だった。特に本編で使われるメインテーマのLOVING TRIPのピアノverの雰囲気が良かった。それからドタバタシーンでお馴染みのDON!DON!GO!GO!と日常シーンで良く流れたSunny spot、東方将軍のテーマことOne side of the devilなどが記憶に残った。
システムは前にやったのが機能性に優れたゆずソフトのゲームだったこともあってそれに比べると若干不便で改善の余地があるかなと。同会社のお気に入りボイスみたいな機能はやはり欲しいしマウスの矢印を消すのも欲しい。目パチ機能は悪くなかった、フリーカメラ機能は珍しいけど動かせる範囲が狭くあまり意味を感じなかった。
システムボイスは湊とひなたが好きだった。特に湊の「ご案内させていただきますね♪」と「終わっちゃうんですかぁ…?またいらしてくださいね♥」、ひなたの立ち絵鑑賞モードの「我らを裸にしようというのだな?」と終了時の「さらば!・・・あの、また来てね♥」が好き。
<ヒロイン>

①西園寺 風莉
最初の攻略は風莉さん!あの局面で断るなんてとてもできない(;´∀`)
冒頭のシーンからいろいろな意味でインパクトが強すぎるし個別ルートに入ってもダメダメなのでその癖の強さが武器にも弱点にもなるようなキャラだけどその湊への一途さと(湊の設定に対して)時に母性と頼もしさを感じさせる芯にある強さが思った以上に魅力的だった。
それから頭のネジがずれている故に行動にノイズが多くて思考が読めないところがあってそれがプレイヤーも掻き回すものだから各場面で湊と一緒に驚くことになって良い意味でマンネリ感を感じさせないキャラだったんじゃないかなとも。湊が好きということは予想できることだけどそれでも告白されて「え!?」となるようなそんな不思議な間合いを持っていた。
風莉編はSD演出を使ったギャグパートが特に面白くて湊のハーフパンツをクンカクンカしていたところと湊くん人形のシーンは実に面白かったw
CG演出も印象に残っているのが多いのが風莉編で二人の添い寝CGの湊の微妙に男な雰囲気とかクライマックスの抱擁とかエピローグの幸せな雰囲気の演出が良かった。
風莉編をやるとずっと前から風莉が湊を好きだったことが分かってその後他編で風莉のことを思うと切なくなるのでそれを考えると最後にやるのがいいのかもしれない。でも柚子編ではそれもストーリー上ぶつかってくるしそこで明かされるくらいならメインの方で気持ちを知っておいた方がという気もあり、やっぱりこっちが先の方がいいかな。

②大垣 ひなた
ひなたかわええええええええええええええええええええええええええええ!
中二キャラと素に戻った時のギャップが可愛すぎた(*´д`*)
初登場場面はよくある中二キャラかーというなんともいえない感じだったけど直後に見せた素とのチェンジとその雰囲気の可愛さが凄くて序盤からばっちり掴まれた。あの可愛さでロリ巨乳とは反則。あと三人のヒロインの中では一番まともだったのも大きいかもw
まず声が可愛いと思ったけどCVの姫川あいりさんはFORTUNE ARTERIALの東儀白ちゃんを演じていた方だったようでそれも納得。過去プレー作からの意外な縁。中二と素のギャップだけではなくお嬢様モードでもまた違った雰囲気を作っていて上手かった。
お姉様~♪と懐っこいその様子も良かったし正体を明かした時の反応やその後風呂に飛び込んできて「は、早く、オチ○チン見せるのだ……!」という展開になったところもよかったwというかこの作品その単語が出てくる機会多すぎだろと(ノ∀`)
ひなた編はクライマックスで内面性を描いた真面目な展開の中にも笑いどころがあるところも印象的で、ラスト中二劇で魔王を演じる湊が思いっきり私情込みで「恥などスカートを履いたあの日に捨て去ったわ!」と叫ぶところのやけくそな真に迫る演技とその説得力と「返す言葉もありませんわ」というひなたの反応が最高に面白かったw
エピローグの二人のやり取りとCG演出も凄くいい読了感。お嬢様ひなたとのシーンもあればとは思ったけど本編内容的にそれを求めてはいけないというものか。

③貴船 柚子
最後の攻略は柚子さん。風莉もかなりやばいヒロインではあったけどなんだかんだで作品最凶のヒロインはこの柚子さんだった気がするw
個別に入った直後に薄っすら勘付いていた湊の正体を暴いて優しく抱きしめるという展開があってそこの入りでは個別ルート最強なんじゃないかと感じたんだけどその後の設定だったりキャラ感覚が少し好みと合わなかった感じでそんなに好感度は上がってこなかった。
それから物語のオチが風莉編と似たようなものだったというのも後発の不利性が働いたかもしれない。あとこの編を進めると柚子以上に風莉の評価が上がるという感じもしたので。
でも柚子に尋問されて湊くんが柚子やひなたをオカズに使っていたらしきことが判明したやりとりなどは面白かった。巷で大人気らしきげっちゅ屋の例の特典はそんな内容なのかなw
CV上田朱音さんは初見ではゴ○ゥーザ様だと思ったけど別の方のようで、低い喋りを聞くと違うという感じがするけど高い声でゆるく喋ると似てるなと感じる。
湊くんはこの編が一番男だったかな。女性視点だったらこの湊が一番モテそう。エロシーンの演出が違う人なのか一番凝っていた印象もあるのがこのルート。


そんなこんなでオトメ*ドメイン攻略完了。なんといっても主人公の湊くんが特徴のゲームで共通ルートの時点では完全に一強状態で湊くんの一挙手一投足に興味を惹かれてしまう、湊くんを攻略したい!あぁ~新たな感覚が沸いてくる~と危険な感触だったけど、
上記したように湊くんの内面が思った以上に男だったことと強キャラひなたが台頭したこともあってもう男の娘にしか興味がない!という状態になるのは回避された。でもそう言いつつも立ち絵鑑賞モードでは湊くんの画像ばかりを作ってしまっている謎(ぉ
とりあえず可愛い女装男主人公の恋愛コメディーというジャンルをプレーするのは珍しいのでその変わった雰囲気を楽しめたし上でも書いたけど主人公に声が付くことによるエピローグの雰囲気の良さを感じたりもできた。映像音楽のクオリティも高く全体的に楽しめた。
![]() | オトメ*ドメイン ぱれっとクオリア 2016-06-24 |