【PCゲーム】 しゅがてん!③ ~聖代橋氷織ルート感想~
- 2017/03/07

しゅがてん!聖代橋氷織編感想
しゅがてん!①古倉める編・②ショコラ・ネージュ編に続き最後はオリちゃんこと聖代橋氷織ちゃんルート。順番に迷った末ここまで温存されていたオリちゃんの破壊力とは!?続きは氷織編だけでなくめる・ショコラとエピローグを含む全編のネタバレが有るので注意。

オリちゃんかわえええええええ
オリオリオリオリオリオリオリちゃーーーん!!!流石はこの作品の顔で素晴らしい可愛さだった(^ω^) その口調や素振りから感じさせる御淑やかなお嬢様らしさがCVの演技も含めて見事な演出でプレイしていくことでどんどん惹き込まれる雰囲気をもっていた。
年少で身体は小さいけど周りに気を配れる大人な面も魅力なら内面に秘めた誰よりも甘えたがりな子供な面もまた魅力的で小さいけど大人、大人だけど子供というようなどちらからでも振れるギャップというか様々な反発する内面と外面を持ったキャラクターも良かった。
開けっ広げなめるや勢いには乗れるショコラがクロウさんに抱きつく場面などは自分もくっつきにいきたいのにそれができなくて、そんなもどかしい好意的な内面性がプレイヤー視点から見て取れるのが良かったしそれが甘いものパワーで解放され一気に表に出てくるのが非常に可愛くまた酔いが醒めてからの恥じらいの反応なども実に良かった。
好きなシーンはだいたいオリちゃんが赤面しながらチラチラ様子を伺ってくる場面だった気がする。酔った勢いで…の翌日の描写など好きだった。ギャップというとエッチに対する積極性も作品No,1で”あのオリちゃんが”後半そんな風になってしまうというところも破壊力があった。いやまぁこの娘は内面エロいだろうなという予感はプンプンしてたけどw

氷織ルートの出来!
オリちゃんのキャラ描写に破壊力があったのは勿論だけど氷織ルートは三編の中でも物語も一番面白くて、謎めいて気になる展開や設定のバランスの良い散りばめ方や山あり谷ありでクライマックスには緊張感もあるストーリー性も光っていた。
正直残りの二編はキャラを楽しむ萌え作品としてはそれでいいとは思えど物語としては平坦すぎたかなという感覚はどこかあったのでそれに比べて氷織編は物語として良くできていたと感じる。終盤で赤ちゃんが生まれた場面にここぞと出した氷織のCG演出は短いカットだけど凄く良くて印象的だった。ストーリーの味付けがCGをより魅力的に見せた形。
それから物語内での各キャラクターの絡ませ方やネタのボリュームもこのルートが一番良かったと感じて日常場面の小ネタもどこをとっても笑いが尽きない面白さだった。他ルートでも全体的にそういうのは強い作品だけど氷織ルートはそれも特に目立っていた。
加えて恋愛ものとしてのヒロインとの距離感の詰め方も一番尺を使って丁寧に描いていたという印象もあってオリちゃんの恋心の動きも良かったしクロウが知らない間に氷織のことを追ってばかりいたことが描写されていたあたりも恋人になるのに説得力があった。
ただ欲を言えば主人公にその自覚を整理する場面がほしかったという気はする。全編通してこの主人公は意図的に無色にするような描かれ方ではあるけど心のけじめをつける場面くらいは入れてもいいんじゃないかと。


小町の大活躍w
小町は他編でもいちいち面白かったけど氷織編でも数多くの活躍を見せた。中でもフォルクロールの誘惑と戦った壮絶な一人芝居の挙句禁断症状になっていきなりめるの頬を舐めだした場面ともう二度といかないと言っておいて二日後には忘れていたネタなど面白かったw


氷織尾行とめるの勘違い
これも好きなシーンで犬に嫌われる体質を持ったオリちゃんが「(犬っぽい)めるさんに愛されてるから大丈夫です」と笑顔で独り言を言うのを尾行してためるが聞いて「突然愛の告白をされた!?」とわぁー><っとなっていたところも面白かったし援○の勘違いで家に帰ってきたオリちゃんにえっちなことをされてないか服を脱がそうとするめるの場面も面白かった。


ポケットに溜め込むめるの習性w
めるがいい感じにアホの子をやっていた氷織ルート。77の弱点ネタは後半あまり出てこなかったけどオリちゃんのそういうノリは各所で健在だった。めるがことあるごとにクロウに正体は妖精でしょ?と意味深にニヤニヤを向けてくるところも面白かった。

遠まわしにいうと私は犯罪者になりました
オリちゃんの言い方w ここで過ちを犯したのはあくまで私側であると氷織が認識しているところがオリちゃんとクロウくんの二人の外面的キャラと立場のギャップを感じさせるところも面白い。しゅがてんは全体的にこういう言い回しの面白さでウケをとれる場面が多かった。

積極的すぎるオリちゃん
後半は二人きりになる度にこのことしか考えてなかった気がするw 眠くなるとガードが甘くなって皆の前で「クロウさんの子供がほしいです」発言をしてしまったところもよかったw
そんなこんなでキャラ描写の可愛さ、恋愛の距離感、ストーリー性、キャラの絡みと日常ギャグの面白さなどほとんどの要素でこの作品で一番良くできていたのがこの氷織編なんじゃないかと個人的には思う。最終ルートとしての読了感もいいしこのルートを最後にとっておいたのは正解だったかな。める→ショコラ→氷織は良い順番の組み立てだった。
(エピローグ)
主人公の正体は山田九郎'sだった。24日の夜に煙突のある家に現れて派手な服を着ていて名前がこれということで気付く人は一瞬で気付くのだろうけど、この世界では文化的に馴染みがなさそうなことと妖精の夜に隠れて劇中では一切クリスマスの話題が出てこなかったので自然な形で頭から抜け落ちるようになっていてなかなか巧妙に隠されていたと思う。
個人的にも体験版では気付かなかったし会社の人の名前が赤井華と聞いてああそういうことかと思ったくらいでかなり遅い段階まで考え付かなかった。サンタと判明したけど内容を聞くに実質精霊と変わらないような存在のようで普通の人間ではないらしい。だからこそのあの万能すぎる能力に身体能力の高さがあると。
願いによっては100年間願いを叶え続けることもあるというような会話を聞いて氷織やめると結ばれて時を経ても一人だけ永遠に生き残ってしまうのかなと考えると寂しい気もするけど、クロウが自分を人間だとも言っていたのでめる達の願いを叶える内は「人間」として存在して普通の人間としての生涯が終わったらまたサンタに戻るのかなと解釈。