【PCゲーム】 しゅがてん!-sugarfull tempering- (総評)
- 2017/03/08

しゅがてん!総合的な感想
・しゅがてん!共通ルート感想
・しゅがてん!① 古倉めるルート感想
・しゅがてん!② ショコラ・ネージュ ルート感想
・しゅがてん!③ 聖代橋氷織ルート感想
書きたいことはだいたいこれまでの個別ルート記事で書いているのでそちらで。この記事は書ききれなかったことや大雑把なまとめや好きなCG、好きなBGMなどについての追記。
<総評>
この作品に一番期待されている「可愛さと癒し」に関しては期待通りからそれ以上の出来で原画氏のしらたま先生のキャラデザと絵の可愛さは抜群だったしシナリオライターのさかき氏の日常の中の笑いの絶えない掛け合いやギャグの数々は最後まで安定して読んでいて飽きさせず可愛さと癒しに加えて「楽しさ」という要素も強く感じられた。
絵やCGの可愛さはプレイする前から分かるものでそれは前提になっているとも言えるけど事前には分からなかった脚本家の日常掛け合いを描くセンスが予想外の収穫だったとでも言うか全体を通して非常に楽しませてくれた部分だった。氷編感想で書いているけど起こったことに対する言い回しのセンスに特徴がある脚本家だったと思う。
可愛いデザインに加えてそんな脚本もキャラの可愛さを彩ったけどなんと言ってもCV担当の声優さん達の魅力的な声と演技あってこそのゲーム作品でもあって、三人ともこちらの業界では初めて出会う声優さんたちだったけど以前からずっと知っていたような愛着と馴染みを感じさせる見事なフィット感と演技と可愛さで楽しませてくれた。
全員良かったけど特に氷織役の杏子御津さんの演技の可愛らしさと一つ一つの台詞から薄っすらと氷織の育ち、お嬢様な雰囲気を感じさせるところが印象的で良かった。
ストーリーに関して、キャラの可愛さを楽しむためのゲームとは言ってもめるとショコラルートはもう少しなんとかという気持ちもなくはないけどその分も氷織ルートが山あり谷あり長短の伏線の回収ありと見応えのある物語になっていたのでその点は氷織に任せてめるとショコラ編は全力でキャラを楽しめばいいかなと。
主人公はめる編感想でも書いたけどこういう作品だとバランスの取り方が難しい。恋愛描写ではほとんど流されるままで全体的にはそれでいいと思うけど一線を越える関係になるわけだから心の踏ん切りをつける描写くらいは入れても良かったんじゃないかなと。
キャラの可愛さと日常の掛け合いが期待以上に楽しめて物語も最後にプレイした氷編が良くできていて終了後に良い余韻も残せたので楽しめた作品だった。エピローグの幸せなCGを見て終わってしまったことが一気に寂しくなったし没入感も思った以上だったようで。Recette・しらたま先生・さかき氏の次回作に期待。
<好きなCGベスト3>
3 『めると氷織の登下校CG』
この作品と言えばやはりこれ、氷織とめるの仲良しで楽しい雰囲気に溢れたCGが良かった。めるの無邪気な笑顔、氷織のそれを包み込むような柔らかで淑やかな雰囲気など互いの特徴も関係性も表情と歩き方の仕草一つでよく表現できている。
2 『氷織編終盤 赤ちゃん誕生シーンCG』
赤ちゃんが生まれた場面の氷織のCG。展開に山あり谷ありでプレイヤーを緊張感をもって惹き込んだからこそこのシーンで使われたCGの効果も抜群に引き立てられたと思う。
1 『める編ラスト めるの悪戯なウインクCG』
一番好きなのはめる編のエピローグで使われたCG。溢れ出る幸せな雰囲気、めるのキャラのツボを抑えた表情仕草、台詞のセンスなどどれを取っても最高な締めくくりシーンだった。最後に主人公の「ノーコメントで」という台詞が入るけどそれを無しにしてめるのあの言葉でフェーアドアウトしていく形ならなお余韻が良かったかもしれない。
他は一番最初のダイヤモンドダストの下のめる&氷織、こたつむりめる、屋上で鳴くショコラ、める編でサプライズの飾りつけをする氷織、小町唯一のCG、エピローグのCGなどが好き。しらたま先生の魅力的な絵に溢れた作品だった。
<好きなBGMベスト3>
3 『01:街角のドーナッツ屋さん』
通称小町のテーマ。だいたい朝の掃除に出て小町と出会うシーンで流れていてその掛け合いがどれも面白かったので印象に残るBGMだった。
2 『06:パリッとクラッカー』
恒例のドタバタBGM。この手の作品では定番だけどこういう賑やかな茶化し曲みたいなのは面白く記憶に残り易い。ちょっとえっちなシチュエーションになった時に邪魔者が現れてわーっとなる時もだいたいこの曲w
1 『04:お土産はマカロンで』
めるのテーマ。めるらしい明るさ楽しさポップさが詰まった曲で序章の木管パートが凄くいい味を出しているしメインのアコーディオンパートもこの街の昼下がりの雰囲気にベストマッチで最初にめるルートをやったこともあってこの世界を体現する象徴的な曲という印象。
あとは09の愛しいタルト、10の朝はパンケーキでキマリ!も01の街角のドーナッツ屋さんと共に劇中日常シーンでよく使われていてこの作品といえばこれらの曲として頭に残った。
<好きなギャグシーンベスト3>
・【PCゲーム】 しゅがてん!(好きなギャグシーン)
<こぼれ話>
カウントダウンのおそのさんと氷織の回で「(しゅがてんが)なんだかHな感じだねぇ」とおそのさんに追求される氷織が「まぁ…そうなりますね」と恥らいつつ歯切れ悪く返答をするところの雰囲気が好きだった。GALLERYのScene観賞の「え、えっちのシーンの、観賞ができます」というはにかんだアナウンスもいいけどやっぱり氷織は演技の雰囲気でより惹き込まれる。カウントダウンのその回と言えば「えろえろですっ!」というのも印象的だったw

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