【漫画】HUNTER×HUNTER 34巻 感想
- 2017/07/03

【漫画】HUNTER×HUNTER 34巻 感想
現実時間で10年くらい(?)待たせたクロロvsヒソカがついに実現。それだけもったいぶった上に劇中屈指の強キャラ同士の戦いをこんな究極のヒット&アウェイ作戦みたいな形で描くところが流石冨樫とでも言うか、その発想の奇抜さと綿密さはどこまで進んでも衰えることなく本当に天才だなと思わされる。
クロロvsヒソカは正直展開が頭で追いきれず「ここではこの能力とこの能力を・・・」と考えなが何度もページを行ったりきたりしてようやく最低限の理解には達したかもしれないというような難解さだった。コミックスで読んでこの調子だと連載中の週刊誌で追うととんでもなくややこしかっただろうなこのバトル(ノ∀`)
クロロが旅団員と組んで複数人でヒソカを嵌めたのかというとそう取れる場面も多いしそう取った方がヒソカのその後の行動にも理由がつくので良い気もするけど、戦闘はあくまでクロロがサシで(モブは使ったけど)やっていたと考えても破綻は無さそうだったので決定的な描写がなかった以上は後者で取っておいてもいいんじゃないかと。
クロロが一対一で戦ったとすると戦闘中にあの作業がこなせるのかという疑問は出てきてそれに関してはあの場に居たコルトピやシャルナークに協力させたと見るほうが妥当かもしれない、でもクロロがそれをこなせないというのもまた確定できないしマチの協力を匂わす糸の推察についてはそれこそ実際に糸でも良かったわけで。
能力以外でシャルナーク達も協力していたとするならクロロが能力を返すことが必要になるけどその条件も不明ならそれらしきシーンも見当たらなかった。意味深だった「栞の誓約」によって挟んだページの能力が本人に帰るなども考えてみたけど一度挟んだ後でブラックボイスの二度目を発動しているのでそれもなさそう。
モブをヒソカに当てている間に観客に紛れてそこで返したと見るにしても気配を殺した複数の達人が一箇所で蠢いていれば流石にヒソカが何か気がつくのではないかと。それから最後の電話でシャルナークがまだアンテナは貸しているようなことを言っていたので能力の返還はまだでやはりクロロは共闘したのではなく一人で能力を駆使したのではないかと。
しかしそれにしてはコルトピ・シャルナーク・マチが現場に来ているのが腑に落ちなく、一刻も早く能力を返してもらいにきたにしてはその後クロロとは会っていないし。その説明が共闘以外だと難しいけど単に前日あたりに能力を貸すためにクロロの元にやってきていたと見ればいいのかな。ただそれだとマチの存在に説明がつかない。
クロロの100%勝つ発言にしてもその三人が現場に居合わせたことからしてもその後ヒソカがああいう行動に出たことからしてもやはり共闘だったと考えた方がいろいろとスッキリ納まる感じはする。そのあたりは上手く確定できずこういう話は方々でいろいろな反応と戦いがあるのだろうなとw
ヒソカが死亡後蘇った点については死後の念という設定が便利すぎるだろという感覚もなくはないけどヒソカが「伸縮」能力のスペシャリストだったからこそあれができたのだろうという納得はあってその関連付けが上手かった。しかしヒソカは片腕と片足を失っているけど今後あれでまともに戦えるのか、というか今もちゃんと”生きて”いるのか。
一つ気になったのはクロロに除念の時の念獣はついていないのか?という点で、アベンガネの除念を受けたならクラピカの怨念分の化物がついているんじゃないのと。あれは被除念者ではなく除念の術者につくという設定だったかな?ゴンを診た除念師は口ぶり的にそうだったみたいだけど。そのあたりの設定が少し分からなかった。でもどちらにしてもクラピカの呪いが掛かった念獣は相当厄介そう。
![]() | HUNTER×HUNTER 34 (ジャンプコミックス) 冨樫 義博 集英社 2017-06-26 |
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