【PCゲーム】 RIDDLE JOKER 感想
- 2018/04/12

RIDDLE JOKER (ゆずソフト)
ゆずソフト第十作リドルジョーカーのプレーが一通り終わったので軽く全体のまとめ感想を。個別ルートの感想はこちらから。共通編・①在原七海編・②式部茉優編・③壬生千咲編・④三司あやせ編・⑤二条院羽月編。

七海かわええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!
妹の七海ちゃんが可愛すぎた(;´Д`)
ぶっちゃけそれが感想の全てであってゲームの評価そのものであってもいいというくらい。声・ビジュアル・性格・属性・立ち位置どれを取っても素晴らしく個別編は勿論他ヒロイン編でもワンポイントで登場する度に顔が綻んでしまう脅威のヒロインだった。
ゆずソフト最強ヒロインは自分の中では初めてプレイしたサノバウィッチのあの人でキャラ的な面白さとインパクトも含めてそれはおそらくこれからも変わらないんじゃないかと思っているけど最も好みなゆず最高ヒロインは今作でこの七海が更新した。
七海はずっと前から暁のことが好きでそれは学園で出会う他ヒロインにはない設定。だから個別編で暁が他ヒロインと付き合うことになるとどのルートであっても皆が快く祝福する中で必ず最初は冗談でしょと否定とちょっとした現実逃避から入っているのが印象的だった。
七海編では他の子と付き合うことになったら素直に身を引くみたいなことを言っていたけどやっぱり簡単には割り切れなくてギリギリまで嘘だということに縋ってしまう、それくらい一途に長く暁のことを愛していてその面でどのヒロインも適わない強力さがあった。
こういうゲームだとそのあたりの感情の基準が割と曖昧でライターによって統率がとれないことが多いという印象があるけど七海は一貫されていて他の全ルートでその様子が明確に描かれていて製作からの想い入れも強いキャラだと感じた。
そして最初に七海編をやったものだから他ルートのそういう場面の度に七海の裏の心境が頭を過ぎってそこに想いが立ち返るという。ある意味他ヒロインを攻略する上ではマイナスにもなっていたけど七海はそれくらい魂を惹き付ける魅力的なヒロインだったということ。
そんな誰よりも強いお兄ちゃんへの一途な想いも良かったし、人見知りで人前と暁くんの前であからさまに態度が違うところもよかったし、暁にシスコンを自覚しろと言いつつも自分のブラコンには無自覚でそれを人前で晒してしまうところも良かったし、いつでも自分が暁くんの帰ってくる場所でありたいという健気な行動も良かった。
また体験版時点でも新鮮に感じた”名前呼びからのお兄ちゃん呼び”は本編でも効果的に機能し破壊力が高かった。「妹」としての強みと「家族」としての強みを併せ持ち、それらを全てお兄ちゃんが大好きという感情に集約させて全編ありとあらゆる場面から感じさせるところが凄い。七海からお兄ちゃん大好きと感じない言動は一つもなかった気がする。
あとは単純にそのビジュアルも最高。満を持した金髪妹。こぶいち先生のキャラデザは流石だし立ち絵からいちいち感じさせる身長の小ささ、なのに劇中でもトップクラスな肉付きのいいあのナイスなバディの組み合わせ!水着試着シーンもかつてなくやばかった!
服装毎に髪型をちょこちょこ弄ってくるところもいろいろな可愛さのバリエーションを楽しめて良い。欲を言えば立ち絵鑑賞モードの裸立ち絵でその全部の髪型のverを作ってくれればなおよかった。
そして声。他編でも出てくるたびにあぁ~と気持ちを引き戻されかけたけどこの七海に乗せたCVくすはらゆいさんの甘い声が本当に強かった。くすはらさんは昨年とある作品で聞いてから凄く癖になってその後何作もその方の出演作品を漁っていたということがあったけど、それが元々作風が好みなゆずソフトと絡むとここまでの破壊力になるのかと。
ゆずソフトの作ったヒロイン、そしてそれに命を吹き込んだくすはらゆいさんのボイス、その両方が噛み合って最高に可愛い在原七海というキャラが生まれてそれを存分に楽しめた。ありがとうゆずソフト、ありがとうくすはらゆい、ありがとう七海!

<シナリオ>
ストーリー的に見るとあやせ編と茉優編が世界観や舞台設定にアストラル設定も噛み合う物語性でなかなか見応えがあった。他編はなんともいえないという感じ。ただ七海編などは兄妹の恋愛というテーマとイチャイチャがメインだったと思うし羽月編も付き合うまでのドタバタ劇がメインだと思うのでそういう意味ではそれらの編はそれこそが物語と言える。
あやせ・茉優編はまずまず面白かったけどあくまで学園内の狭い舞台で大きな謎や強力な敵が出てくるわけでもないのでそのあたりは舞台を都市全体にして戦いも大々的で伝説級の敵も出てきたDRACU-RIOT!の方が盛り上がってよくできていたかな。
ただドラクリの時はシナリオに尺を割きすぎでヒロイン描写が足りないという不満の声も出てきたみたいなので今作はそこに気を遣って若干スケールを落としてきたのかなとも。
個人的にはこういう題材ならドラクリくらいで丁度いいんじゃないかと思うけど。比較すると今作はシリアスなスパイものに寄せるか完全に投げたイチャラブコメディーにしてしまうのか、その配分がやや中途半端になっていたと感じた。
しかし個別単位で見ると配分が微妙な印象はあるけど作品全体として見るとルートごとに役割分担をしていた節もあって、~編はこういう楽しみ方~編はそういう楽しみ方とそこで割り切ることができればけっこう良いバランスだったかもしれない。
なんにしてもゆずソフトに求めていることはキャラクターを可愛く見せることで、この会社に関してはそれがシナリオと言ってもいいと思うのでその点でリドルジョーカーは満足できる水準の内容を見せてくれたと思う。
<ヒロイン>
流石のゆずソフトでヒロインはみんな可愛かった!

七海以外だと一番気になったのは千咲ちゃんかな。サブヒロインなのでシナリオは気にしないで気楽に読めるしそのイチャコメが面白かった。千咲ちゃんはチビっ子で悪戯な後輩であると同時に妻としての心構えも一番出来ていた女性で包容力もありそのギャップが強かった。あとあの特訓シーンでは千咲ちゃん痴○したくなった人も多いはず(ぉ
茉優先輩は甘えて甘えさせての甘いイチャイチャ感が魅力的。そしておっぱい。緑髪の年上キャラで発表当時は不人気になりそうなんて思ったけど触れていけば印象が変わってむしろ一番好きだという人も多そうだと感じるくらいの強キャラになった。
あやせと羽月は自分の中では可愛さよりも面白さが勝ってしまってちょっと違うジャンル的な楽しみ方になってしまったけど二人も可愛いのは間違いない。最後まで弄られ続けたあやせ、秘密がバレなくてよかったけどバレて開き直るところも見てみたかったかも(笑)
羽月の将軍様リスペクトと時代劇オタクっぷりとムッツリキャラも面白かった。それから羽月はCGのシチュエーションが良いものが多く耳かき場面などは特に印象に残った。
SDCGでは七海・茉優・千咲ちゃんが好きだった。七海は餃子作りと布団に潜るやつ、茉優は後ろから素材を貼り付けようとするやつと壁ドン、千咲ちゃんは痴漢モードの特訓。
<システム>
ユーザーの満足度を上げるために毎作品進化し続けるゆずソフトの姿勢が素晴らしい。今作のUIも素晴らしくどこが良いかと挙げればきりがなさそうなくらい。
特に良いと感じたのはプレイ中の画面から音量・透過度・スキップ・お気に入りボイスなど”細かく”弄れるところでそこは地味に活用する機会が多くやっていて本当に快適だった。
お気に入りボイスからのシーン回想も良い機能で好きな台詞だけどいちいちセーブしてセーブポイントをごちゃごちゃにしたくないという場面はそれで気軽に登録しておけばいつでも見返せるのでどんどん活用させてもらった。

一ページ目を見返すとやっぱり七海が圧倒的に多い。お気に入りボイスは欲を言えば整理し易くなるとなお良い。プレイリストを使えばいいのかもしれないけど、ソシャゲのソートみたいにキャラ毎やルート毎にいつでも自由に並べ替えられたらさらに有用だと思う。
<最後に>
ゆずソフト最新作リドルジョーカー、世界観や物語がずば抜けて面白かったかというとそうでもないしそこは甘めに評してもほどほどと言ったところ。
でも最初からゆずに期待しているのはいかにヒロインの可愛さで楽しませてくれるかという部分でそこに関しては今作も期待に応えてくれたし自分の中ではゆず歴代最高ヒロインを更新したくらいなので十分どころか十二分に楽しませてくれた作品だったと言える。
最初に書いたように七海が可愛かった=この作品の評価そのものでそれだけでも満足のいく良い作品だった。勿論他ヒロインもみんな好きになれたし、作品を彩ったCG演出、BGM演出、声優の演技、抜群のシステム性など様々な面で楽しませてもらった。
ありがとうRIDDLE JOKER!