個人的エロゲAward 2018
- 2018/12/24

『個人的エロゲAward 2018』
ライトユーザーながら地味に続いて今年で三年目の企画。例年通り個人的に今年中にプレーしたPCゲームの中から作品賞は大賞と金賞、主題歌賞は3つまで、キャラクター賞と声優賞はそれぞれ5人までという形で選出してみたい。対象は以下の8作品。
・夜明け前より瑠璃色な (August 2005)
・はつゆきさくら (SAGA PLANETS 2012)
・RIDDLE JOKER (ゆずソフト 2018)
・ソレヨリノ前奏詩 (minori 2015)
・トリノライン (minori 2017)
・バタフライシーカー (シルキーズプラス 2018)
・夏空のペルセウス (minori 2012)
・ALIA's CARNIVAL !(NanaWind 2014)
<作品大賞>

『はつゆきさくら』
初雪から桜まで、卒業おめでとう─
作品大賞はSAGA PLANETSのはつゆきさくら。主人公の目的は復讐、因縁も渦巻くミステリアスで謎めいた世界観に加えて個別ルートで様々な時系列から物語と情報を見せてくる構成の面白さ、そしてそれを彩る主題歌を初めとしたBGM演出などにも引き込まれてプレーが常に止まらずおそらく自分の中でも今までで最速でクリアしたゲームになった。
泣きゲー的な要素に加えて決まり文句のあるヒロインたちとの楽しい掛け合いが絶えないスタイルはkeyと通じるところもあるかもしれない。「ぴゃー」「バニー!」「まかのろんさ」「グルルルシロ」など名言企画で台詞を切り取っても多くの台詞が上位にきそうなインパクトを残した。サブのランの存在感も見事で卒業式でのCGシーンは一番印象に残っている。
<作品金賞>

『ソレヨリノ前奏詩』
金賞はminoriのソレヨリノ前奏詩。個人的に普段はこういう面倒くさい恋愛感情のもつれ系の作品はあまり好まない傾向にはあったのだけど、RIDDLE JOKERプレー後で圧倒的なくすはら病にかかっていた状態で丁度見つけたこの作品のメインヒロインの永遠には声的にもビジュアル的にも問答無用で惹き込まれてしまったし、永遠が好きならば絶対にプレーして損はないというそんな内容でもあって予想以上に楽しめた。
それから初のminoriゲームということもあり立ち絵じゃないCGが常に動くというのは本当に新鮮で面白くそんな演出面を全面的に楽しめたところも大きかった。その後トリノと夏ペルにも移っていったので今年はminoriの演出に嵌った年にもなった。(あとくすはらさんw)
<主題歌賞>
・Hesitation Snow (はつゆきさくら)
正解の無い選択肢しか僕に残されていないなら──曲調・歌声・歌詞、とにかく圧倒的なインパクトではつゆきさくらが評価されているのは当然内容の良さもあるけどこの曲がそれを引き立てたところも大きいと思う。エロゲといえば”主題歌”なんだと言われてもいるけどそれを証明するような良い曲だった。
・未来の風が吹く (ALIA's CARNIVAL!)
彷徨う度唱えた君の声が二人望んだ場所を照らすの──明るく爽やかで疾走感のあるサビの部分が曲と映像演出共に好きで上のはつゆきみたいな重厚な曲も良いけどこういう明るく気持ちを盛りたててくれるみたいな曲もまた良いと思う。
・Cherish (ソレヨリノ前奏詩)
変えたい今と未来をきっとかなう手を握り締めて──単純に曲的には同じ歌手のトリノラインの主題歌の方が好みではあるけど作品そのものへの想い入れやラジオでも聞いていたことなどで愛着としてこの曲の方が強かった。学園要素が強く感じられるところもいい。
<キャラクター賞>
・在原七海 (RIDDLE JOKER)

七海かわええええええええええええええ!ゆず+金髪+妹だけでも最強の属性だけどそこにしゅがてん時代からお気に入りのCVくすはらゆいさんまで加わって脅威の破壊力を発揮してしまった。ブラコンなんかじゃありませんと言いつつもブラコン過ぎな七海ちゃんの圧倒的な甘々妹力が最高だった(^ω^)
・姫野永遠 (ソレヨリノ前奏詩)

結婚して。CVくすはらゆい、黒髪ロング巨乳という属性にminoriが彩るCG演出力が加わってまさに鬼に金棒な強力ヒロイン。エロに定評のあるminoriでもあってエロ面でも今年No.1だったかも(;´Д`) 永遠は本当にどこまでも面倒くさいヒロインでもあったけどその面倒さを楽しむのがソレヨリノ醍醐味でもあった。Sっ気のある独特な毒舌キャラも面白かった。
・小坂井綾 (はつゆきさくら)

浪人が可愛かった。主人公との独特な距離感が持つ魅力、そして個別ルートで明かされるその背景にあったものが面白く名作はつゆきの中でも屈指のヒロインだった。「まかのろんさ」という初雪のギャグを白い目で見ておいてその元が自分であったというのは笑った。
・朝霧麻衣 (夜明け前より瑠璃色な)

麻衣だけ十年以上昔の一世代違う作品からの選出だけどその魅力は今の時代になっても色褪せない、いやむしろあの時代の作品だからこその王道的な妹ルートの醍醐味が描かれてもいてこれぞまさにエロゲの妹キャラというものを楽しませてもらった気がする。CV安玖深音さんの中でも代表格の正統派妹と言えそう。
・遠野恋 (夏空のペルセウス)

CVくすはらゆいさん初の主演&妹キャラ。夏ペルの中でもとにかく圧倒的な存在感を発揮し続けた妹恋ちゃん。妹は家の潤いになるのが仕事と家事は一切しないなどよくいるできた妹キャラとは違ってふてぶてしくズケズケしたところが面白く時にはヤンデレっぽくなったりもして作品を大いに盛り上げた。上の義妹二キャラとは違う身寄りのない家族で実妹だからこその物語とキャラクターの醍醐味もあった。
<声優賞>
・くすはらゆい (在原七海:リドル、姫野永遠:ソレヨリ、紬木沙羅:トリノライン、氷室千歳:バタフライ、遠野恋:夏ペル)
リドル以降体験版も含めると10作品近く連続でくすはらさん出演作品をプレーしてしまった。昨年しゅがてんで出会った頃も好きではあったけど今年は本格的にくっすー病に覚醒させられたw やはり声の可愛さが特徴で素晴らしく七海と永遠の連続コンビには特にやられた。そしてソレヨリノのクライマックスの心の壁の場面は純粋に心が打たれる熱の入った良い演技だったし役者としても更に見直した一年だった。
・佐本二厘 (小坂井綾:はつゆきさくら)
佐本さんは一作品だけだけどはつゆきさくらの綾の雰囲気が凄く良かった。自分がこの業界をろくに知らなかった時代にニコニコなどでふーりんふーりんというコメントを見ていたけどそういう人気が出るのも分かる良い声質だと思う。
・桐谷華 (逢坂明日葉:ALIA's CARNIVAL!、他)
アリアズの明日葉の正統派な明るいヒロイン像も良かったし別名義で出演しているRIDDLE JOKERの演技もあのギャグを生かせるのはこの人の演技あってこそw
・安玖深音 (朝霧麻衣:夜明け前より瑠璃色な、他)
夜明け前の麻衣の声はこれぞ妹の中の妹的なまさに一時代を築く雰囲気を持っていた。そんな妹演技にも定評があれば別名義で出ていたRIDDLEでは年を気にするお姉さん演技が嵌っていて今年は姉妹の両面でその実力を堪能させてもらった。
・秋野花 (才城かりん:ALIA's CARNIVAL!)
あきのはな~。アリアズのかりんで聞いた時にこういう雰囲気も出せるのかと。可愛い系ボイスの方だけど決してそれだけではなく幅の付け方も上手く、ベース(と思われる)ボイスとは違った雰囲気でもしっかりとそれに固定しかつ安定させるキャラのボイス作りが見事。
他ははつゆきの桜役の車の人、リドル千咲役の夏和小さん、バタフライ優衣役の花澤さくらさん、夏ペル透香役の市川ひなこさん、ALIAs椎名役の葵ゆりさん、トリノラインの新人コンビのシロネ&夕梨役の要しおりさん八ッ橋しなもんさんあたりも挙げたい。
<関連記事>

・個人的エロゲAward 2016

・個人的エロゲAward 2017

・個人的エロゲAward 2019

・個人的エロゲAward 2020