【PCゲーム】 妹のセイイキ 感想
- 2019/06/20

妹のセイイキ (feng 2015)
「お兄ちゃんのエッチ、スケベ、変態、痴漢、妹萌え!」
アニメファンの間では『あかね色に染まる坂』や『星空へ架かる橋』でお馴染みのメーカーfeng(フォン)。ゲームでは今回が初めてだけど手を出したのは何年か前にベストエロゲソング動画で秋野花さんの歌うこの作品のOPを聞いてから嵌ってしまいずっと気になっていたため。
あとこのキャラは最初は声優が違って、当時アニメ界でも有名な方が演じていたことで話題になっていたのでなんとなく公式サイトを開いて↑のサンプルボイスをクリックしたらスピーカーが大音量になっていて大変なことになったという個人的な因縁があったため(ノ∀`)





お兄ちゃんの妹イケズ!
ゆかなちゃんが可愛かった!かなりぶっ飛んだ思考の妹で慣れない序盤は頭がおかしくなりそうな感覚で読んでいたけど、ロープライス作品としては妹が兄を好きになった背景や兄から見た距離感などが意外とちゃんと描かれていて実兄妹愛物語としても見所がある作りになっていた。
特に最後の過去が明かされるバレンタインデーに関する一連のエピソードは良かったと思うしそこから締めで流れたEDのバラードは雰囲気満点で謎の名作感すらあった。
そんな風に短編のフットワークの軽さを生かしたゆかなちゃんの勢いある言動を楽しむ萌えとギャグ作品として、また独自の答えを紡ぎだす実兄妹愛の物語として楽しめた。
欠点としてはHシーンの入れ方が雑で狭く詰め込みすぎな構成にしてもCGの使いまわしが多いことにしてもよくなかったし一つ一つが短すぎたりもした。ロープライスゲームはそこだけが目当てで買う人も多いと思うのでそこは妥協しないでほしかった。絵はよかったので。
ゆかなのCV秋野花さんはまた初めて聞くタイプの演技だなと思ったけど、『彼女のセイイキ』での前任者のサンプルボイスを聞いたらその雰囲気に似せようとああいう演技にしたという感じでそれもけっこう上手く、やはり可愛い声だけでなくいろいろな役に合わせていく芸の細かさも持っている方だなと。
特にHシーンも同じ妹キャラのアリアズカーニバルやアマツツミなどとも一つ一つが違う演技になっていて、そこは何キャラやっても変わらないという方もいるけどそういうところまで意識して役作りが徹底されているところが凄い。と改めてその演じることへの熱意を感じさせられた。
OP・EDも良い曲だったし秋野花さんを堪能したいのならプレイして満足間違いなしのゲームだった。何気なくモブの店員ちゃんが凄く気になったけどヒロイン化構想もありそうな描き方だったしもしこれがシリーズとして大ヒットしていれば第四弾に『店員のセイイキ』もできていたのかな(笑)