【PCゲーム】 クロノクロック 感想
- 2020/01/14

クロノクロック (Purple software 2015)

何度でも君を好きになるいつだって私が先だから─
プロローグは面白い。しかしそこがピークで個別ルートはヒロインの個性や物語の要素としては面白そうなものが散りばめられているもののそこから上手くブラッシュアップされていないというか短すぎるというか、練りこみ不足で構想に対して物語の臨場感が着いていかなかったという感じがする。
クロ√はトゥルー的で少し異彩を放ったもののその世界で個別の記憶を持ったままの各ヒロインはどうなるのかとモヤモヤも感じてしまったし、最後の最後に楽しみにしていたみう√がこれはそこに至るまでの物語だったということで数分であっ気なく終わってしまったのでそこの肩透かし感も。
Hシーンがアフターのおまけにしかないというのもアマツツミからパープルに入った身からすると信じられない気分でこの頃のパープルに何があったのか。業界も細っているのでもしかしたら構想段階では全年齢版にシフトしていこうとしていたのではないか、なんてことも思わせる今までのパープルらしからぬ構成だった。
要素としては良い部分もあるし内容もそれほど悪いというわけではないけど、全体的に練りこみ不足な感は否めず当時の発売日に期待して新品を買っていたら不満も大きかっただろうなと。
そんなこんなでこの作品の弱点は個別毎にバラバラな感じがあってエロにも力が入っていないというところだったと思うけど、次作のアマツツミはほぼ一本ルート+エロに力を入れた構成になっていたのでこの作品での反省点がそこに生きて良い結果に繋がったと未来から見るとそう言えるのかもしれない。
主題歌は流石の安定感で今作も良かった!