【PCゲーム】 大図書館の羊飼い 体験版感想
- 2020/06/13

大図書館の羊飼い (August2013)
2014年にアニメ化もされてお馴染みの大図書館の羊飼い。アニメで見たからいいやと手を付けていなかったけど、夜明け前より瑠璃色な以降の他作は全作プレイしているオーガストなのでこの作品もとりあえず体験版だけでもやってみるかと変なタイミングながらプレイしてみることに。

一緒にハッピーになりませんか?
なるなる~( ´∀`) 白崎つぐみちゃんみたいな子にこう誘われたら断ることなどできませんな。
玉藻ちゃんはそういえばこういうキャラだった。アニメの特典でも玉藻が暴走して…みたいなのがあった気がするw つぐみの「玉藻ちゃん~」という甘い呼び声はアニメでも思ったけどなんだか癖になる。
プレイしてみたらだいたい覚えている展開やノリでアニメは原作に忠実だったことが分かる。けどアニメにあったサービスシーンがこっちにはなかったりもして共通ルートのお色気成分は18禁のゲームよりも一般のアニメの方がやっていたんじゃないかと(ノ∀`)
演出が思った以上に凝っていて動かない立ち絵だけど動くアニメ以上にキャラとそのやり取りで魅せるところがあってこのあたりが流石のこの会社だなと。最新作のブラゲあいミスでもキャラや掛け合いに愛着を沸かせるのが上手いと思ったけどこういう地道な演出努力がそう感じさせるのだと思う。


ご注文は鈴木ですか?
人気No,1ヒロイン鈴木佳奈登場!当時アニメを見ていた頃は名前さえ知らなかったけど声が遥そらさんならそれだけの人気が出るのもよく分かる。しかも美少女ゲームの声優としてはまだ駆け出しに近い頃の作品で微妙に初々しいレア感も楽しめる。
ちゃろー☆ 遥そらさんといえばサノバウィッチの因幡めぐるで知ったけど、この佳奈も後輩キャラで一人称が「自分」で性格も微妙にそれに通じるところがある。めぐるも非常に人気のあった良いヒロインで、めぐるよりも先にこういうキャラクターに配役しているあたりオーガストのキャスティングにセンスを感じる。
初めてゲームで触れてみると佳奈は立ち絵の雰囲気がいい。特によくある斜め前かがみのあの絵などは印象的で、立ち絵は作品を通して常に目に触れている部分なのでそこで見る楽しみを与えられると継続して好感度を稼ぎ続けることができて強い。
それから「鈴木」という苗字が珍しく、こういうゲームの登場人物の苗字は一般人に多くいる平凡なものは当ててこない印象が強いのでそこに逆に新新味があった。主人公たちが初期に普通に鈴木と呼んでいるのを聞くととてもギャルゲーのヒロインへの呼称とは感じられないというw


お隣さんこと小太刀凪登場!
当時アニメを見ていた頃、凪の声優が周囲で人気だった印象でそんなに知名度のある声優さんだったかな?と思ったことがあったけどこっちの業界を知ればその時の大人気も当然だというCV桐谷華さんのヒロインだった。前作のユースティアのラヴィリアでもいい演技をしていたのでそこからのこの役への抜擢かな。
凪はメイン組でただ一人図書部には入らずむしろライバル的なポジションにいるので立ち位置や立ち振る舞いの印象としては体験版時点で一番強いヒロインかもしれない。桐谷さんのボイスも素敵。

お前、声優なめてんのか
声優の人こと芹沢水結さん登場。サブヒロイン枠でアニメで居たっけとあまり覚えていないキャラだったけど、声を聴いてあれこの方も出てたのとCVのレアさにちょっと驚いた。発売当時の人気知名度としてはこの作品内でもおそらく最大でこの方目当てだけに買う人がいてもおかしくないのではという程。


深まる羊飼いの謎─
図書部に関する未来の情報を知っている、誰も知らない携帯の新アドレスを知っている、もしアニメを見ていないでこれが初見ならこれらの情報から羊飼いの正体は未来の主人公かタイムリープ、タイムループしている主人公自身みたいな想像を個人的にはしたと思う。
未来の主人公ならば図書部の全メンバー構成も佳奈が作成するアドレスを知っているのも説明がつく。タイムリープやループをしている場合その記憶に関しては二重人格的で本を読んでいる無自覚モードの時だけもう一人が動いているとか。夢遊病的に本を読んでしまうのも一つの伏線として。

佳奈すけえええええええええええ
体験版からこのアプローチ…強い。キャラ人気は本編の個別ルートの内容もさることながら体験版や共通ルート時点でどれだけ好感度や期待を高められるかというのも重要な要素だと思い、こういう描写の先見せもあったからこその佳奈の人気なのかな。

私たちを、楽しい未来に導いてくれるかな?
つぐみちゃん~~~。ビジュアル性格ボイスどれも天使。オーガストではだいたいいつもこの手のヒロインが一番好きだけど、こういうタイプの子がセンターヒロインをやるのはたぶんこの作品だけなのでそれが物語上どのように作用するのかには注目が集まる。
ということで体験版終了。だいたいアニメで見た流れなので物語に新鮮さはないけど、上記した演出面の工夫など含めてゲームとしての良さが随所に出せていてアニメで見た時よりも惹きつけは強かった。
ただアニメがおそらく核心部分をやってしまっているので、それ故に先が気にならず手を出しづらくもある。FORTUNE ARTERIALのようにアニメは核心部は丸投げという方が後にゲームに繋がるという意味ではよかった。その場合アニメ単体としての評価は下がってしまうけど。
アニメ版を見ないで先にゲームに触れられていればなと。しかしヒロインはそれぞれ可愛く、演出やCVの演技もそれを盛り立ててくれているのでトゥルー以外の個別ルート及びそこのイチャラブを目当てにするならアニメ版を見ていても十分やる価値はありそう。
そんな風にオーガストは実際に触れてみると思っていた以上にいいねという美少女ゲームを作ってくれるという印象なので、最近はブラウザゲームに注力しているけどまたパッケージ版の新作を出してくれないかなと改めて思った。ユースティア風を希望していたけどこれを見ると大図書館風もあり。