【PCゲーム】 Making*Lovers 感想
- 2020/09/05

Making*Lovers (SMEE 2017)

Ready?Go! 毎日ガンバル カーニバル
おんな~のこ~はだ~いじょうぶ~(*゚з゚) ~♪
初SMEE作品。共通ルートをほとんどなくして全編いきなり個別ルートというような珍しい構成のゲームだったけどそれ故のイチャラブ構成とメーカー独特な勢いで全てを乗り切ってしまうみたいなギャグ構成のコンビネーションが予想以上に強烈で最後まで楽しませてもらった。
SMEEは昔一度だけ別作品の体験版に手を出したことがあってその時にここの主人公は無理だなと思ったことがあった。今回の主人公も基本的にはそのノリと同じだったけど今度はそれも含めて楽しめるようになっていたので、エロゲ作品は出来そのものも重要ながらやっぱり受け手それぞれのタイミングにも左右されるものだなと改めて。
各ヒロインの可愛さも楽しめたしそのイチャラブも良かったけどやはり特筆したいのはギャグの方で全編通してよくこれだけのふざけができるなと感心するパワフルさとテンポ感だった。
普通の萌えゲーならそんなネタをやったら主人公側ヒロイン側問わずプレイヤーに幻滅されるだろうというようなものも多かったけど、そこで萎えずにそれを楽しませてしまうような問答無用の勢いと謎の包容力がありそこに作品としての凄みを感じた。
『あわわわわ!』と『人生はいつだって戦いだ』のBGMをバックにくだらないことを開き直って堂々と語り始める展開の数々は印象的であの無駄な勢いが楽しかった(ノ∀`)

物語面では可憐編が面白かった。ゲームコンセプトに一番自然に合っていたヒロインだと思うし、体験版で序章の流れを見た時にも可憐編の先が気になったからこそ作品に興味を惹かれたところもあったのでウェイトの大きかったヒロインでもある。
同棲までの流れとそれを始めてからの流れも面白かったし、可憐のキャラ自体がなかなかいいポンコツ具合でその不審な(?)言動の数々とツンデレ、後のデレデレっぷりも楽しめた。CV北見六花さんのあの常に慌てたようなキョどり具合がいい感じにキャラの面白さを引き立てたと思う。

レイナアアアアアアアアアア!一番最後に攻略したので特にインパクトが残っているということもあるかもしれないけど強力布陣の中でもヒロインとして一番好きだったのはレイナかもしれない。
レイナは表面的には悪戯で明るく軽いけどその背景には抱えている重いものがあって、物語を通して関係性が深まった時にそれが明らかになっていくに連れてあの時の言動の裏で心情は実はああだったのか、とそのギャップに感情移入させるキャラクター性が良かった。

亜子のブラコン妹っぷりも可愛く堪能した。正統派に見えてこのメーカーならではのハメチャメチャ性を特に感じたのもこの亜子でもあって各ルートにある家族への紹介パートで見せたリアクション芸をはじめ亜子の挙動は見ていて飽きなかった。

「セックスしてすみません」
兄妹恋愛物語で親に関係がバレた時にこんな謝罪をするケースは初めてみた(ノ∀`)
インパクトあるネタは多かったけどなんだかんだでこれが一番記憶に残ったかな。
上で書いたリアクション芸含めてCV羽鳥いちさんの芸達者なボイスが所々で光る。それでいて可愛いシーンはしっかり可愛いのでこの作品には非常に合っているポテンシャルのある声優さんだった。
主題歌も素晴らしい作品だった。個人的に初プレーであるメーカーのこのゲームに興味を惹かれたきっかけがベストエロゲのまとめ動画でOP主題歌を一度聞いただけでそれを気に入ってしまったというもので、やはりこういう作品本体を知らなくても惹きつける主題歌のあるものは強い。
Girls' Carnivalは歌詞・曲調・歌声のニュアンスが非常に好みで単純に曲として嵌ってしまった。エロゲじゃなくて一般的な曲でもおかしくないんじゃないかと思うけど一般的な曲をほとんど知らないのでそこはなんとも言えなかった(´・ω・`)

- 関連記事