いま感じてる自分の中のもう一人のファイター
- 2023/02/20

炎の闘球児 ドッジ弾平 (1991)
ドッジボールは史上最強の格闘球技だぁ!
いやー面白かった!弾平はもともとOPは好きでカラオケでたまに歌ったりもしていたけど本編は断片的に知っているくらいでほとんど覚えてなくてまともに通しで見たことがなかった。そこで今回改めて見てみることに。
破天荒な勢いと熱さ、努力・友情・勝利の黄金の方程式、必殺ショットの華々しさ、作品を彩るBGM演出と様々な部分で魅せられて今の時代でも全然楽しめた。
初めはいがみ合っているけど熱い戦いを交わして気が付けばみんなが弾平に惹かれ仲間になっている、基本的にワンパターンなところはあるけどマンネリよりもそれこそが良さだと素直に感じられたし、バトル系の少年漫画の王道ってやはりこれなんだなとこのド直球な作りを見て改めて思わされた。
現実のスポーツでは考えられないような破天荒さはこの手の少年漫画ではお馴染みのものだけど、この作品は唐突にサッカー部とドッジボール対決したり元野球部の不良達と対決したりそもそも一話からして地元の不良や犬と戦っていたりといろいろツッコミどころ満載で面白かった(ノ∀`)
必殺ショットはまさにこの作品の華。それがなければここまで盛り上がらなかっただろうし、どれも魅力的で面白く子供が見たら絶対に真似したくなると思うようなものだった。炎のショット、パワーショット、スピントルネードショット、クロスショットあたりが人気の真似技かな。スイッチショットとかやってるやつがいたら凄い。個人的にはまだ高い声が出る時代なら「イナズマショーット!」(CV関俊彦)を叫びたかった。
作品を彩るBGM演出も戦闘曲を中心に記憶に残るものが多かった。中盤・終盤の御堂嵐と陸王のそれぞれの新ライバルに専用BGMがついていたのも展開の臨場感を引き出した。また昔のアニメは長尺が多くこれも4クールあったのでその長さが曲の愛着に繋がっているところもあるかもしれない。
全体的に面白かったけど何といっても良かったのはラストの神奈川選抜vs世界選抜の最終決戦。それまで強敵として立ちはだかった嵐や高山や陸王が仲間に入っている頼もしさと豪華さによるわくわく感、そして弾平と大河の決着とこれからのスーパードッジへの向き合い方といった二人の成長の総決算が本当に良かった。何よりそれが完全なアニメオリジナル展開だったらしいのでその纏め方の良さに驚いた。
弾平と大河の最後の一球の攻防、満身創痍の弾平に大河のイナズマショットが襲い掛かり絶体絶命のピンチもそれまで一度も見せたことのない受け方で耐えて炎のショットでのカウンターに繋げたあの応酬はこの上ないラストバトルシーンだった。
終わりのいいアニメは心に残る。実は今回見るに当たって最終回だけは知っていて話もなんとなく覚えていたのだけど、これだけ良い最終回があったからこそ作品として良い印象が刻まれてそれが残っていて今回の視聴にも繋がったのではないかなと。
もともとOPは知っていたのでサビの映像に出ているキャプテンや四天王は最後まで居るのかと思っていたらかなり早い段階での離脱で意外だった。四天王は火浦さん以外は影が薄すぎて名前も覚えていなくツトムの方がまだ覚えてる。あとSAの五十嵐があそこまで強そうに描かれていた意味はと(笑)
それから犬のタマ公は初登場時にタカに捕らえられ今にも連れ去られる直前でそんなに危機一髪なところから助かったキャラだったんだと。
ネタ的なところで印象に残っているのは竹田兄弟が反乱を起こしてこの部室は今日から超ドッジボール部のものだ!という引きで次回へ続くとなった時にそこに一緒に校長まで立っていて反乱軍に完全に溶け込んでいてあんたなにやってんのという構図がなんだか忘れらないw
ライバルキャラは大河もいいけど陸王が格好良くて好きだった。県選抜チームは一戦限りだったけどもう少し弾平と同じチームで大会を勝ち上がっていくような展開も見てみたかった。
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